えぴそーど78
一行は異国の風情豊かな浴場で、肌をピンク色に染めている。
ヒ「う~、それにしても水蒸気がすごくない?
アタシの小さなおっぱいがみんなに見えないように隠してくれてるのかな(*'▽')」
カ「ぜんぜん隠す気ないじゃないのよ」
ミ「ハマムって確か、もともとはサウナなんだと思うわ。
浴槽もあるけどスチームがメインで、全身の毛穴から汚れを浄化するのが目的のものだって、聞いた記憶があるわ」
セ「シャカシャカシャカシャカシャカシャカ!」
カ「誰かさんのマネはやめなさいっ!」
一行は、ハマムの近くの旧市街的な建物の食堂で食事をし、旧市街的な宿で夜を明かした。
翌日はまた、1000年前のような町並みを散策して古びたランプなど眺めると、またハマムに入ることにした。
料金を払い脱衣所に進むと・・・
なんと、紫色の小柄な少年が、女性用の浴室に入っていくのが見えた!
ヒ「うぬぬ?何やってんだコンニャロー!!
乙女のおっぱいはアタシが守る!!」
ヒナタがその子をひっ捕まえてみると・・・
なんと、人間の少年ではない!
紫色の体をした小さな魔物だった!小悪魔のような羽を持ち、手には三又フォークを持ち、舌をべろーっと出している。
カ「魔物だわ!ベビーサタン!」
ヒ「おぉ、よく見りゃ意外とかわいい(♡▽♡)
今回だけは特別に許してしんぜ・・・」
べ「ジャマするな!このやろー!」
ベビーサタンはヒナタをフォークで突っついてきた!
ヒ「なにぃ?本格的な変態ではないか!やっぱり許せん!
とわー!」
ヒナタはベビーサタンを蹴り飛ばした!
ベビーサタンは大浴場へと突き飛ばされた!
衆「きゃーーー!!」客たちは避難していく。
カ「珍しく蹴りまで入れて、勇ましいじゃない?」
ヒ「ちっこい魔物だ!勝てそうだぜ(・∀・)」
カ「いや、でもこの子はあまり怒らせずに上手くなだめたほうが・・・」
カンナはなぜか、この小さな悪魔に警戒心を抱き、懲らしめるよりかわすことを勧めるが・・・
ヒ「とわー!」ヒナタはカンナの声など聞かず、再び蹴りを喰らわした!ベビーサタンは大理石の壁に頭をぶつけ、とても痛がっている!
べ「う・・・う・・・痛ぁい!父ちゃんにも殴られたことないのにぃ!」
ヒ「ふっふっふ。甘い父ちゃんだな!」
カ「そうなのよ、コイツの父ちゃんって・・・」カンナは何か言おうとしている!
ヒナタはベビーサタンに近寄っていき、両手でほっぺたを潰している!
べ「うぎゃー!」
カ「ヒナ!あんまり癇癪させないほうがいいわ!
大声で叫んで親を呼ばれたらまずい!
コイツの父ちゃんは・・・
アークデーモンなのよ!!!!!!!!」
ヒ「発育良すぎーーーーーー!!!!!Σ( ̄□ ̄|||)」
アークデーモンとは、世界でも5本の指に数えられるほど凶悪な魔物だ!!
ミ「絶対助けを呼ばせちゃダメよ!!(^▽^;)」
カ「一発で仕留めなさい!」
ヒ「よぉぉぉぉし、目には目をだ!!」
ミ「何かすごいことをやるのかしら(*'▽')」
ヒ「ドランクぅぅぅぅぅぅぅ、ドラゴンっ!!!!」
しかし何も起こらなかった!
カ「何なのよそれは」
ヒ「弱そうに見えて弱くないんだぞ!
・・・と主張するじゅもん(・∀・)」
カ「勇者に見えてお笑い芸人だぞって主張してんじゃないのよ!」
ミ「勇者に見えてないかも(^▽^;)」
べ「ひっく、ひっく、うえーん」ベビーサタンには効いていない!ていうか聞いてすらいない!
ヒ「むむぅ!かくなる上わぁぁぁぁ!
ぷりぷり・ロイヤル・レインボーバーストぉぉぉぉ、《メラミ》!!」
カ「フツーの《メラミ》ね(汗)」
ボボーン!ヒナタの炎はベビーサタンに命中した!
べ「どわー!」しかしベビーサタンはまだくたばらない!
ミ「意外と強いわ!」
べ「もう怒ったぞ!本気出しちゃうんだからな!
すっごい魔法使っちゃうんだぞ!!
はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・
《イオナズン》!!!!」
一行「ひぃぃぃぃぃぃ!!!!Σ( ̄□ ̄|||)」
しかし、MPが足りない!
ヒ「ハッタリかよこのやろーΣ(゚□゚︎`)
ハッタリでも2秒だけ心臓が止まったんだぞ!」
よぉーし、もう一発・・・」
ヒナタがさらに《メラミ》を撃とうとすると、ベビーサタンは怯んだ!」
べ「もう父ちゃんに言いつけてやるんだからな!
覚えてろよ!
《ルーラ》!!」
ベビーサタンは《ルーラ》を唱えた!瞬間移動の魔法である。
しかし!
ゴチーーーーーーン!!
ベビーサタンは天井に頭をぶつけてしまった!
ベビーサタンに179のダメージ!
ベビーサタンをやっつけた!
ヒ「あっぶねぇーーーΣ(゚□゚︎`)
うまくいったぜ!」
セ「すごぉぉぉーーーい(*◕◇◕*)」
カ「敵の自滅よ」
ベビーサタンはちょっとアホなのである。しかし弱くもない。
ヒナタはちょっとアホなのである。そして弱い。