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えぴそーど81 『魔王が女の子ってマジなの!?(仮) -もの言わぬ革命者-』

  • 執筆者の写真: ・
  • 2024年12月24日
  • 読了時間: 5分

えぴそーど81


やがて郊外の、広い庭を持つ家にたどり着く。トロデが待機する充分なスペースもあるではないか。

タ「ただいま~」

ヒ「ここここここんにちはぁ(*'▽')」

母「あらあらおかえりなさい。そして、いらっしゃい♪

 まぁ!まるでアニメから出てきたようなかわいい子ね!」

ヒ「はい♡アニメから出てきたような子なんですぅ(*◕ᗜ◕*)」

カ「ややこしいんだってば発言が!」

母「おっほっほ!さぁさ、ご飯の用意はできてるわよ」

そして一行は広いリビングに通される。

一行「うわーーーーーー!!(๑º﹃º​๑)ジュル」

美味しそうな料理のお皿がテーブルいっぱいに並んでいる!

ヒ「今日は何かのパーティーなの!?」

タ「いいえ?普通の日よ」

カ「普通の日でこんなにごちそうなの!?本当に!?」

タ「大体本当よね?ママ」

母「おっほっほ!だからこんなに太っちゃうのよ(≧∇≦)」

ターニアの母親はたしかに、恰幅の良い体型をしていた。

ヒ「ママぁ!!」ヒナタはターニアの母の胸に飛び込んだ!

ヒ「うーん、すごいおっぱい!!(♡▽♡)」

母「おっほっほ!あなたもたーんと食べることよ♪」

料理が得意なだけでなく、チャーミングな人であるようだ。

なるほど!ママの作る家庭料理に関しては、とっても美味しいのだった!


そして・・・

母「さぁさ。デザートの軽いものよ」

ターニアの母親が最後に出してきたものを見て、一行はさらに驚いた。

セ「カントリーマァムだぁ(*◕◇◕*)」

覚えているだろうか?いつぞやセナは、緑の龍に「カントリーマァムが食べたい」と願ったのだった。

ヒ「コルトにもカントリーマァム売ってるの??」

母「ほっほっほ。ママの手作りよ♪」

ミ「カントリーマァムって、もともと田舎のママの手作りクッキーを模したものでしょうからねぇ」

旅とは不思議なもので、本当にこんなふうに、「あれが欲しい」と思っていたものを見知らぬジモティがさらっと叶えてくれるようなことがある。

セ「もぐもぐもぐ(๑º﹃º​๑)」セナはいたってご満悦だ。


セ「ママぁ!」セナがターニアのママを見上げた。

セ「家族で息抜き旅行をしなさい」

母「えぇ??」

セ「・・・だって(*◕。◕*)

  ママのママのママが言ってる」

母「おやまぁ!」

ミ「この子、霊感があるみたいなんです(^▽^;)

 時々何かをキャッチするみたいで・・・」

母「ママのママのママと言ったら・・・

 フィラドンの国でコーヒーケーキを作っていた人なのよ♪そうねぇ、久しぶりにフィラドンに墓参りでも行きましょうかしらね~」

ターニアの家族は、なんとセナのお告げを採用して翌日から旅行に出るのだった!

一行はそのままターニアの家に一泊までさせてもらった。



翌朝。

ヒナタたちはリビングで、ママの手作りのすさまじく美味しい朝食を、一生分お腹にストックする勢いで食べていた。

するとインターホンが鳴る。

ピンポーン

ヒ「おや?(・∀・)」

ヒ「はーい!」なんとヒナタはドアへと向かっていった!

カ「なんでヒナが行くのよ?」

客「ちわーす。MHKの受信料の集金に上がりましたがぁ。お宅、こんなに大きな家ですからテレビありますよね?」

ヒ「おぉMHKってこんなところまで侵略しているのかΣ( ̄□ ̄|||)

 ママ、MHK見てるの?」

母「うちはテレビはほとんど見ないのよ」

カ「でもテレビを置いてるだけで受信料は取ろうとするわ!」

ヒ「そうだ!(・∀・)」

ヒナタはドアに向き直った。

ヒ「あのう、ちょっと今お風呂上りですっぽんぽんなんでぇ。ちょっと待ってもらえますぅ?」

M「えっ!ドキっ!!!(♡▽♡)

 ご、ごゆっくりどうぞ♡」

カ「何言っちゃってんの?この子(´_ゝ`)」

ヒ「ママぁ、ちょっとシャワー借りてもいい?」

マ「えぇいいわよ。何時間でも♪」

ミ「それで今からシャワーに入るの?(^▽^;)」

M「今扉の向こうにすっぽんぽんがいるのかぁ・・・ドキドキ(♡▽♡)」

カ「何このそこはかとなく遠まわしなお色気攻撃(´_ゝ`)」

ミ「自分の姿は一切見せていないのに、敵に《メダパニ》がかかっているわ(^▽^;)」

ヒ「いってきまぁーす♪」


カ「・・・で、客人は??」


ヒナタは浴室の中から叫んだ。

ヒ「わぁ!いい匂いの石鹸あるぅ( ˊᵕˋ* )

 ママぁ、お風呂にお湯張ってもいーぃ??」

マ「いいわよ♪ママも若い頃は長風呂が好きだったわ」

セ「セナも入るぅ(*◕ᗜ◕*)」


3時間後・・・


カンナとミサトはリビングで昼食を食べはじめていた。

ヒ「ぷはー!いい湯だった(・∀・)」

カ「それで、お客人はどうするんのよ?」

ヒ「おぉ、そろそろ良かろう(・∀・)」

ミ「忘れてたわけじゃないの?(^▽^;)」

ヒナタは玄関のドアを開けた!

ガチャ!

ヒ「おまたせしま・・・

 あれ!?」

しかしMHKの営業男は待ちくたびれてぶっ倒れていた!

セ「きゃはははははは(*◕ᗜ◕*)」

ヒナタはどこかに電話を掛けた!

ぴっぽっぱ!

ヒ「あのーぅ、すいません警察さんのお宅ですか?

  家の前に不審者がヨッパライみたいにぶっ倒れてて、なんかわたしのお風呂のぞいたみたいなんですぅ!逮捕して牢屋に入れといて!あと国中に『この人チカンです』ってテレビで放送しといて!」

ガチャ!

カ「あなたすごい攻撃力高くない?(´_ゝ`)」

ミ「味方としてはとても頼りないのに、敵に回したくはないわ(^▽^;)」



一行は賑わう繁華街に戻ってきた。観光地なこともあってか、民芸品を売る店が多い。

女子たちはエスニックなインテリアやアクセサリーを眺めながら歩いた。

ミ「なんだか、物価がとても高くなった印象だわ。

 昔はコルトは物価が安くて、エスニック雑貨の定番の一つだったのよね。

 コルトに買い付けに行く知人も何人かいたわ。

 今じゃもう、チープ雑貨の店では扱えそうもない値段・・・」

カ「良くも悪くも、ヨッパラに染まってきたのかしらね」

ヒ「こういう国はアブないんじゃないの・・・(゚Д゚;)」

カ「何が?イケメンにはなびかないから大丈夫よ」

ヒ「そうじゃなくて!魔王が狙いそうなカンジじゃーん!

 早く立ち去ろっ!」

そしてヒナタの予感は的中した。

一行が立ち去った2日後、コルトは魔王からの派手な襲撃を受けて壊滅するのだった。

セナのお告げを実行したターニアの家族は、その襲撃を見事にまぬがれた。



次なる地は、ニュヨークと並んで先進国と称されている、ヨッパラの国々である。

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