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えぴそーど93 『魔王が女の子ってマジなの!?(仮) -もの言わぬ革命者-』

えぴそーど93


一行はスポインを北に抜けた。

ヨッパラは広く、一見すればあまり変わり映えのしない街並みが続く。

しかししばらくの行脚の末、新たな国オレンダにたどり着いた。

カ「オレンダは要注意だわ!

 大麻を世界に普及させようとか言ってたものね。

 町中にもラリッてる人が転がってるかもしれないから、気を付けて!」

そしてカンナの言うとおりであった。

町中にはあちこちに、酔っ払いのような者たちがいる。しかし酒ではなく煙のような臭いをただよわせている。

男「うぇーい姉ちゃん遊びにいこうぜ!」

男「ハッパどうだい?普通は10ゴールドだが可愛いから5ゴールドにしてやるよ!」

ヒ「キモぉ―Σ( ̄□ ̄|||)

 ゲロで街が汚れるだけじゃなくて、間違いなくかよわい乙女たちが被害に遭うじゃん!!!!」

カ「ほらヒナ!アナタが魔王になってオレンダを滅ぼすのよ!」

ヒ「それやりたくなってきたΣ(゚□゚︎`)」

ミ「オレンダ人のすべてが大麻を吸ってるわけではないからねぇ(^▽^;)」

ヒ「そうだ!じゃぁやっぱり宮殿に行って直談判だ( ´∀`)b」

カ「まぁ頼もしいこと」

ミ「でも、宮殿なんてどうやって入るの?

 きっと警備が堅いわ。お偉いさんとアポとか取れそうもないし」

ヒ「いいや、可愛い子はフリーパスなのだ!」


一行は宮殿までやってきた。

ヒ「こ、コンパニオンの者ですぅ(;・∀・)」

兵「そうか。入ってよろしい」


ヒ「入れた―( ̄▽ ̄)」

カ「もはやアンタ、峰不二子ね!」

ミ「正義のために、たくましいわ(^▽^;)」

一行はオレンダの宮殿へとやってきた。広い正門には兵士が厳重に警備に就いているが、いともあっさり侵入できてしまうのだった。


カ「ちょっとヒナ、その『コンパニオンですぅ』ってやつ、この先の国ではもう禁止だからね!」

ヒ「えぇ、なんで??Σ(゚□゚︎`)」

カ「物語がつまらなくなるからよ!

 その言葉がすべての扉の合鍵になっちゃったら、何の冒険もないじゃない!

 ふつう勇者たちは、《魔法のカギ》だの《最後のカギ》だのを世界中から探し回って、世界の深層まで潜っていくのよ?

 それを『コンパニオンですぅ』で片づけちゃうなんて・・・!」

ヒ「か、かわいい子が国会に乗り込んで悪を倒せばイイのでは?(・∀・)」

ミ「やや核心を突いているような気がしなくもないわ(^▽^;)」

カ「とにかくこの話がつまらなくなるから、その合鍵は今後は禁止!」

ヒ「はぁい(;'∀')」

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