えぴそーど95 『魔王が女の子ってマジなの!?(仮) -もの言わぬ革命者-』
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- 2024年8月1日
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更新日:6月21日
えぴそーど95
ヨッパラ行脚は着々と歩を進めていった。
次に訪れたのはドイテという国だ。集団戦争の強い国だとか言っていた気がするが・・・
都に入る前のことだった。
ヒ「心に華を持って~ 歩いてゆきたい~♪」
セ「こころにはなをもって~♪」
森を抜けた平原で、一行はお花畑にドレス姿の女性が倒れているのを発見する!
ヒ「どわー!
まだ死んじゃだめだ!人生は長いぞ!」
4人は慌てて女性に駆け寄る。
しかし・・・
?「え?なんですの??
私はお花畑で日向ぼっこをしていたのです(*◕ᗜ◕*)
せっかくもう少しでお昼寝できそうなところだったのに・・・」
ヒ「あぁ、ごめん!」
?「あなたはだぁれ?よその国の人みたい。
わたくしはヴァイオレット・エバーデン。この国の姫です」
彼女は立ち上がってそう言うと、うるわしいお辞儀を丁寧にヒナタたちに向けた。

ヒ「のわーーー!!
ぐふっ!」
カ「ぐふって何よ」
ヒ「いや、そのジャンルではもう勝ち目がないので、切腹したでござる!Σ( ̄□ ̄|||)」
ヴ「そのジャンルって??」
ヒ「うるわしレディ界隈でござる!!
いいなぁ~そんなうるわしになりたい♡」
ヴ「えぇ?めっそうもございません!
わたくしは、おてんば姫になりたいのです!!!」
4人「おてんばぁ!?」
カ「ちょっとどういうことなの?」
ヴ「私は箱入り娘のプリンセスですが、舞踏会ではなく冒険に憧れているのです!」
ヒ「えぇ、マジなの!」
ヴ「だって、きっとわたくしの白馬の王子様はこの国にはいないわ!
ビールっ腹の王子なんて口が臭いにきまっています!!そんな人に抱かれたくない・・・」
ヒ「おぉー!アタシと気が合いそうなこと言ってるぅ!」
ヴ「だからわたくしは、舞踏会の年齢になる前に冒険に出たいのです!!」
ヒ「誰もが憧れるプリンセスは、プリンセスを抜け出したがっているとは・・・!!」
ミ「お城を抜け出しちゃったら、ドレスもごちそうもなくなっちゃうけど、いいの?」
ヴ「えぇ?
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
もちろんですとも!!」
ヒ「しょっちゅう振り返りそうー!(;・∀・)」
カ「抜け出せばいいじゃない?お城を」
ヴ「だってぇ。
監視の目が厳しいんです。散々だだをこねて、お花畑までの外出は許してもらえるようになったのよ。
『花粉症を治すためにはお花畑で自然と遊んだほうがいい』って、主治医が入れ知恵してくれたおかげ」
ヒ「ふうん」
ヴ「ところで、あなたたちは誰なの?」
ヒ「影山ヒナタ15歳。
趣味は長風呂。だが10歳まではお風呂がキライだった影山ヒナタです」
ヴ「まぁ、わたくしとソックリだわ!!
ちなみに、わたくしの名前を日本語で書くと、
紫永田( ˊᵕˋ* )」
ヒ「日本語で書かなくていいよ(^▽^;)」
カ「デンはそうなっちゃうの!?」
ヴ「ヒナタちゃんというのね。
あなたもわたくしの次くらいに可愛らしいけど、どこかのお姫様なの?」
ヒ「うん?特殊な家柄ではあるが、2代前から血は不味い( ̄▽ ̄;)
お姫様じゃないけど、いつか出会う王子様のためにかわいくしてるんだよ♡」
カ「あなた王子キャラ嫌いじゃなかったっけ?」
ヒ「王子キャラじゃない白馬の王子様をかっさらいたいの!」
ミ「相変わらずややこしいわね(^▽^;)」
ヴ「うふふ!意味がわからないわ!
でも楽しい人ね♪
お友達にな・・・」
兵「姫様ー!!姫様ー!!」
城からやってきた兵士に、楽しい会話は遮られた。
兵「姫様!約束の時間はとうにすぎていますぞ!
早く城に戻られますよう!」
ヴ「はぁい・・・」
兵「貴様らは何者だ?姫に近づくなど怪しい者め」
ヒ「なにぃ?
死んでるかのように見えた姫様を助けてあげたんだよぅ!」
カ「つまり助けてはいないわね」
兵「つべこべ言うな!姫様には近づかぬように!」
ヴ「あぁ!せっかくのお友達を引き離さないで!」
しかしヴァイオレットは兵士に連れ去られていってしまった。
ヒ「あぁあ、行っちゃったぁ;つД`)」
カ「どうせすぐに会えるわよ」
ヒ「えぇー、なんで??」
ミ「私たちの目的は王様とかに謁見することだから、そこでまた会えるんじゃない♪」
ヒ「のわーー!!やはり惹かれ合う運命!!(♡▽♡)」



