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エピソード144 『天空の城』

  • 執筆者の写真: ・
  • 2024年7月22日
  • 読了時間: 3分

エピソード144


しかし諦めないれいが思いついたのは・・・


れ「これだ!

 《バイキルト》!!」

れいは《バイキルト》を唱えた!れいの打撃攻撃力が上がった!

れいは祖母のような偉大な魔法使いになりたかったが、そのことに固執しなかったのだ。


そしてまた、勇敢にも竜王の間合いに突撃していく!

れ「えぇーい!」

ザシュっ!れいは竜王の目をめがけて、飛び上がりながら斬りつけた!

竜王は身をかわす!しかし完全には避け切れず頭部に少しダメージが入る!手ごたえは薄い!顔の皮膚さえ硬いのか!

れいは同じことをしゃにむに続けた。竜王の目をめがけて、飛び上がり、斬りつけまくった!

普通、人と対する場合には、顔などの急所を狙うのはルールやモラルに反する。しかしこれは対人戦ではない。世界を征服せんとする魔王だ。モラルもへったくれもないとすれば、相手の急所とおぼしき場所を徹底的に攻め続けるしか、自分には生きのびる道はない!

竜王は手で剣を防いだり、俊敏に剣の軌道をかわしたりしてみせた。

しかし手数を重ねることで少しずつ顔部にダメージが入る。

気丈な腕は力強くれいをなぎ払ってくる!しかし屈しない!負った傷は《奇跡のつるぎ》の神秘のチカラで補う!それだけでは補いきれないのはわかっている!持ちこたえても3、4撃!どちらが先にくたばるか!?そこに賭けるしかない!

ブシュ!

竜「がぁっ!」

れいの剣が入ったのは敵のワニ口だった。しかし飛び散った血が竜王の目に入る!

竜「がぁぁぁっ!」竜王は両手で目をこすりながらもがいている!

れ「視界を潰せた!」

れいは休まず畳みかける!

いや、もう体力がない!体は言うことを聞かずよろけてしまう!それでもあきらめない!緩慢な動きでも剣を振り上げる!

ザシュっ!!目をこする腕を1つ切り落とす!

竜「がぁぁぁっ!」痛がる竜王は視界がなくとも炎を吐きだした!

ゴォォォォォ!!

れいは懸命に大きく身をかわす!

後ろに回って豪快に胴体を叩き割る!鉄のように硬い鱗は割れはしない!こちらの手に衝撃が響く!

しかし竜王はもがいている!

顔の位置が下がってきた!がんばれれい!まだ気を緩めてはいけない!

れいはまたもや目を攻撃する!ブシュっ!

竜「がぁっ!」

竜王は炎を吐いた!ゴォォォォォ!!

れいは避けない!「うぐぅぅぅ!!」もう頭がクラクラする!私は多分、虫の息だ!

しかし、詰め将棋は着実に玉を追い詰め、目の前に首がある!

ザシュっ!!


ついに竜王の首を落とした!!



れいはボロボロの体を引きずって、なんとかラダトームの町まで戻ってきた。

城へ赴き、王に竜王の討伐を告げた。


しかし・・・

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