top of page

エピソード16 『名もなき町で』

エピソード16

伊座利は小さな田舎町だった。海沿いの小さな小さな漁師町だ。

店も見当たらなければ、人影もない。

キミが想像しているより、もっと田舎だよ。100人しか居ないんだもん。

とりあえず、お腹を満たしたかった。

伊座利カフェなる店が集落の真ん中あたりにあるはずなのを思い出して、

僕は歩くことにした。


3分も歩くと、第一村人発見!

第一村人は、タコ八みたいな小柄なおじさんと、

それより少し背の高い奥さん。そして奥さんの連れた犬だった。

「す、すみません!」

僕は即座に声をかけた。

「何なん、オマエ!?」

タコ八は、ギョっとしていた。

そりゃそうだ。フツウ伊座利の早朝に、見知らぬ青年なんて現れやしないんだから(笑)

「このあたりに、伊座利カフェってありますよね?この方角であってます?」

「伊座利カフェか?

 この先にあるにはあるが、まだ開いとらんぞ?何せまだ8時やからな。」

「うわぁ、またクローズかぁ!

 僕、お腹ペコペコなんですよ。どこかに何か食べれる店、ありませんか?」

タコ八は、3秒ほど考えこんで、そして言った。

「ついてこい。ウチで食わしたるわ。」

「えー!いいんですか!?ありがとうございます!!」

ほんとうに、ありがとうございます!!

「その代わり、不審者だったら叩き出すかんなぁ!」

…善い人なんだか意地悪なんだか、よくわからないおっさんだった…


『名もなき町で』

最新記事

すべて表示

エピソード158『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』

エピソード158 ドラゴンの姿のキキは世界樹の残骸の上にふわりと降り立った。 3人と馬をそっと地面に降ろす。 そしてすぐに10歳の少女の姿に戻った。 キ「ふぅ!みんなお疲れさん♪」 な「キキちゃぁーーーん!怖かったよぉぉ!!」 ななはキキに飛びついた。 キ「よしよし。よくやったねぇ」キキはななを優しく抱きしめ労った。 ゆ「キキちゃん強すぎ!」ゆなもキキを抱きしめる。 キ「へっへーん♪ だから言った

エピソード157『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』

エピソード157 キキはジロっとエビルプリーストを睨みつけた。 キ「最後はみんなで戦いたいの。協力してくれる?」 3人は力強くうなずく。 キキの背後には、さっきの天使たちが光の粒の姿となってキラキラと輝いた。 キキは両手を構えて魔力を集中させる。 キ「山よ、海よ、花よ、宇宙の無数の精霊たち。そして新たな天使の友人たち。 精霊ルビスの御名の元、今こそ我に力を与(くみ)し賜え。 ただただ不届きものを滅

Comments


bottom of page