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第26章 ハーブえん

第26章 ハーブえん


マナはアリアハンに戻ることにした。久しぶりにのどかな空気を吸いたいと思った。

アリアハンの城はそう物騒な雰囲気もなく、町はあちこちに花が植えられ鮮やかで明るい。そしていつも晴れていて暖かい。「温泉よりも癒される」そんな気がした。

「何をしようかな」考えたマナは、ふと思いついて町はずれのハーブ園へと向かった。例の病気母娘のクエストは受注していない。

「何の用だ!」無愛想な庭師に咎められ、「ハーブを摘みたい」とマナは優しく微笑んだ。

庭「冒険者なら金で《毒消し草》でも買ってくればいいだろう!」

マ「でも、食中毒は《毒消し草》じゃ治せないかもしれなくて」

庭「………」

マナは植わっている植物を確認しがら、ゆっくりハーブ園を一周した。花の鮮やかさを愛でたり、香りを楽しんだりもした。そして、

マ「レモングラスとカモミールと、ペパーミントを摘んでもいいですか?」

庭「………」庭師は目を大きく見開いてマナを見ている。

庭「よく知っているな」

マナ「おばあちゃんがガーデニング大好きな人でね、小さい頃よく教わったの♪もう忘れちゃったこともいっぱいあるけど」

庭「好きにしろ」

マナは目的のハーブを少し摘み取り、そしてブーケのように可愛く束ねた。


リオは戦力強化の策を考えた。

まずは少々のレベル上げが必要だ。二人が《バギマ》を覚えればマシになるだろう。

「でもそれだけじゃ足りない」リオはそう思った。呪文を封じてくる敵はここから増えてくるはず。そんなときに短剣でチクチクやっていてもラチが明かない。

状態異常でモンスターをかく乱させまくるのはどうだろうか?しかし《ルカニ》や《マヌーサ》は魔法使いの呪文だったような…。僧侶が覚えられるとして、それも《マホトーン》で封じられたら元も子もない。

状態異常の名手と言えば盗賊だ。盗賊を今から仲間に加えるか?それも現実的ではない。

リオは、自分のすばやさを上げようと考えた。《通り魔》スキルを使わなくても先制攻撃できるようになるためには、圧倒的に素早い僧侶になる必要がある。

「《すばやさの種》を集めながらレベル上げするかな」まずは1つ目の対策が決まった。


ロマリアの城で情報集めを行った。「この辺の敵で《すばやさの種》を落とすモンスターはいないかしら?」すると、「カザーブによく出る《キラービー》がたまに落とす」と聞いた。

リオは、第2層なら一人でもレベル上げが出来ないものか、試してみることにした。しかし、そう上手くはいかなかった。《メラミ》を放てばここらすべてのモンスターを一撃で倒せるが、敵が集団で現れた場合、残りのモンスターたちに袋叩きに遭ってしまう…。少なくとも《バギマ》を覚えるまでは、二人でのレベル上げが必要だ。


翌日、二人はカザーブまで遠出した。

リ「ここらでレベル上げにいそしむぞ!」リオが気合を入れた。

マ「いえっさー!」

《キラービー》は巨大なハチのようなモンスターだ。集団で現れることが多いが、《バギ》2発でほぼ一掃できる。しかし時々仕留め損ねる個体もいる。

その時!《キラービー》のこうげき!リオは2ポイントのダメージ!リオは体がしびれてしまった!

リ「くっ!動けないっ!」

そうだ。思い出した!こいつは《マヒ》攻撃を仕掛けてくる。

これは《まんげつ草》で治癒できるが、《マヒ》という状態異常にかかると3ターンは動けなくなってしまう!これは致命的だ!

…ということは、相手に喰らわせられればとても強力、とも言える!とはいえ、《マヒ》攻撃が出来る武器は少ないし、《マヒ》が付与できるスキルも少ないはずだ。「うーん。何かいいアイデアはないかな?」リオは思案した。

《キラービー》や《お化けキノコ》などを狩っているうちにレベルが18に上がり、二人は《バギマ》を習得した!《バギマ》はバギ系の中級呪文で、敵全体に30~40のダメージを与えられる。《バギ》の倍以上だ!そしてもう1つレベルを上げると、今度は 《マヌーサ》を習得した。敵に幻惑を見せ、打撃攻撃のミスを誘う状態異常呪文だ。

レベル上げの最中に《すばやさの種》を4つ入手し、リオのすばやさは10も上がった!



『僧侶だけで魔王を倒すには?』

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