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第41章 ぼうれい

第41章 ぼうれい


亡霊とやらに会う予感はしていたが、死闘を被るのは予想外であった。体力が底を尽きてしまったので、一旦町に戻って休息をとった。2つ目の遺跡を訪ねるのは次の日になった。

2番目として二人が選んだのは、北の遺跡だ。知将ブレイドというのも何か、存在感が大きいような気がする。

噂に聞いていたとおり、北の遺跡は階層構造を持つ砦型のものだった。敵の襲撃をいち早く察知するために、知将は高いところに座って世界を眺めていたのであろう。

砦の中枢とおぼしき3階の見晴らし部屋は、王の間のような豪華な造りであったろうことが朽ちた後の様子からも伺えた。

国を一望してみようと見晴し台に立ってみた。すると、やはりブレイドであろう亡霊が静かに姿を現すのだった。

ブ「一番隊!早く弓を撃て!」

 二番隊!何をしている!貴様らも早く弓を構えよ!

 三番隊!もたもたするな!投石を開始せよ!」

 何ぃ!敵の精鋭隊が突破してきただと?喰らえ!《イオラ》―!!」

…とにかく敵襲が城の近くまで来る前に、部下の尻を叩いて殲滅させいたようだ…。

そして衝撃的なことに、ブレイドとやらの姿は、宿屋の絵画で見たスマートで凛々しい姿とはまったく異なっていた。ぶくぶく太って不潔そうで、まるでイケメンではなかった。



本命のアークボルト豪将も対抗馬の知将ブレイドも、率直に言って期待外れな人物であるように思えた。

3番目には西の神殿遺跡を選んだ。

異様に天井の高い、いわゆる神殿様式の豪華な建物であった。構造はシンプルながらも、なるほど立派な神殿である。非常に多くの参拝者を収容していたであろうことが伺える。

神殿の中枢であろう、祭壇らしき場所まで赴く。

するとやはり、大神官メーシアらしき人物の亡霊が姿を現すのだった。

メ「お布施を納めよ!神はそなたを救うであろう!

 お布施を集めよ!そしてもっと大きな、もっと立派な神殿を建てようぞ!」

そして亡霊は姿を消した。



最後は南の遺跡だ。ここには一度訪れていたゆえ、そう大きな緊張感は抱かずに赴くことが出来た。

遺跡の様子は数日前と大差ない。《ガーゴイル》や《パオーム》が行く手を阻むだけだ。数日前より戦力強化した二人は、以前よりも苦戦することはなかった。

より中枢らしき場所へ、と思いながら探索をすると、やはり玉座のような部屋に行きつくのだった。

そしてホリディの亡霊が姿を現す。

ホ「彫刻家を集めよ!私の功績を石に彫って永代に残すのだ!

 彫刻家を集めよ!ゴイルの像は魔除けになると聞いたぞ!」



『僧侶だけで魔王を倒すには?』

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