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第7章 どうくつ

  • 執筆者の写真: ・
  • 2023年2月28日
  • 読了時間: 2分

更新日:2024年1月5日

第7章 どうくつ


リ「さてと、二人揃ったことだし、今度こそ冒険に出ますかね!」

マ「わぁーい、西に行ったら洞窟があるんだよ!」

リ「ゲーム慣れするための初歩的な洞窟でしょうね。

 まずはそこに行ってみよう」

マ「わーい、お宝お宝ぁ~♪」

リ「ストーっプ!まだ慌てないこと!

 アタシたち最弱コンビなの、アンタ忘れてないでしょうね?まだレベル3だし。

 洞窟は魔物が手ごわいかもしれないから、様子見てムリそうならすぐ退却。

 わかった?成果を焦らないこと!」

マ「大人だなぁ~リオは」

リ「何しろアタシたち最弱コンビだからね!

 フツーにやったら詰むのよ!常にそれを前提に対策してなきゃなんないの。

 勇気があるのはイイことだけどさ、大胆かつ慎重に、ってヤツね」


二人は西の洞窟に向かって旅立った。

昨日レベル上げをしたエリアを越え、未知の領域に足を踏み入れる。

出た!またあの天敵の《まほうつかい》だ!

マ「あわわわわわどうしよう!」マナは動揺する。

リオは澄ました顔で《くだものナイフ》を構えると、「《通り魔》!」と叫んで加速した!覚えたばかりのスキルを早速活用する。

素早いはずの《まほうつかい》よりも先手を取って、リオの攻撃が炸裂!

まだひ弱なリオでは《まほうつかい》に6ポイントしか与えられないが、敵はそれで撃破できた!

リ「良かった~!攻撃能力もすばやさも高いけど、HPは紙耐久だったわ。

 序盤の敵は、強くても弱点があるはずだからね」リオは非常に頼もしい。マナは羨望のまなざしでリオを見る。

その後も《いっかくうさぎ》や《おおありくい》など、昨日見なかったモンスターたちが行く手を塞いだが、二人の連携プレーで善戦していった。


アリアハンの西、森を越えたところに洞窟はあった。

リ「どうマナ?まだいけそう?」

マ「MPはまだ半分くらい残ってるから、同じくらいの強さの敵なら、少しは戦えるかも?」

リ「よーし、じゃぁとりあえず偵察ってコトで入ってみよう!

 危なくなったらすぐ撤退だからね。ムリしないのよ」

マ「う、うん」

二人は喉元を鳴らして、ドキドキしながら洞窟に入った。



『僧侶だけで魔王を倒すには?』

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