CHAPTER 17
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- 2023年3月1日
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CHAPTER 17
次はどこに向かうべきなのだろうか?
食堂で作戦会議が開かれた。
ロ「『龍を探せ』って関所の爺さんには言われたけど、ムーンペタの町の人に聞いても龍なんてさっぱり手がかりなしだ。やはり直接魔王を探したほうがいいのかな?
ムーンは何か、魔王についての情報を知っていないか?」
ム「昔勉強したことを思い出すなら…
『5つの紋章を集めし者が、何かに導かれる』という伝承があるわ。何に導かれるんだったか、それは魔王ではなかった気もするけれど…、普通じゃない場所を目指すなら関連性はあるのかも」
サ「5つの紋章か。
5つの国家が手を結べってことかな?」
ロ「ロトの子孫は僕ら3つの国だけだ。
僕はそれ以外の国など信用していない。自分の国すら怪しいところさ」
サ「まぁまぁ。可能性の1つを言ったまでさ」
ム「太陽の紋章、風の紋章、月の紋章…たしかそんなのだった気がするわ。
太陽や風だけを紋章とする国が、この世界にあったかしら」
サ「まだまだ旅は長そうだな!」
ミ「嬉しそうですわサマル様」
ロ「僕らとはまるで国交のない、遥かな大陸まで渡る必要もあるのだろうな」
店「遥かな大陸ですって?ロマンあることを言いますね!」
食堂の店主が通りがかりに口を挟んだ。
店「ポートセルミは大きな港町ですよ。そこから大海を渡る船が出ています。
いやぁいいですねぇ、冒険の旅!はっはっは!」
ロ「呑気なもんだな」
サ「ははは!魔王だのなんだの余計なことを聞かれてなかっただけ、幸いということにしておこうぜ」
ム「そして有力な情報だわ。
私たちが目指すべきはポートセルミ。それで間違いない気がする」
港町ポートセルミはここから遥か東にあるらしかった。また長い旅になりそうだ。
『転生したらローレシアのメイドさんだった件』