episode23 『王と悟り』
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episode23

捜査は切り上げて、夕飯を食べに行くことにした。たまには違う店に入る。
ソ「この街の名物って何なのかな?」
ノ「女性たちにはホワイトグラタンが人気です」
ソ「じゃぁそれをおごってあげるよ」
ノ「いえ、いいのです」
ソ「だって、父親に愛情注いでもらったこともあんまりないんだろう?」
ノ「!・・・ありがとうございます。
でも、私のほうがソロさんより裕福かもしれません」
ソ「ギクっ!痛恨の一撃っ!!!」
ノ「あはははは」
お金があるかないかの問題ではな
いのだ。心に空いた穴を、優しくひそやかに埋めてもらえるかどうかだ。
ソ「おぉ、ホワイトグラタンって美味しいね!」
ノ「はい、とても美味しいです」

夕飯を終えると、ノーラはソロの顔を見上げた。
ノ「ソロさん、もう一軒はしごしませんか?」
ソ「いいけど、早く宿に戻ったほうがいいんじゃない?」
ノ「私、50セントでカフェオレが飲める店を知っています。
ソロさんに教えてあげたくって」
ソ「それはありがたいね!」
ノーラは裏通りの古いカフェにソロを連れ立った。
もう少し話がしたい、とノーラは思っていた。

ノ「ソロさん、メトン川のほうから一人で来たって言ってましたよね?」
ソ「うん」
ノ「メトン川までの道のりにはどんな魔物が出ますか?とても強いのですか?」
ソ「うーん?この辺と同じかな?
つちわらしと、バブルスライムと、それといたず・・・あぁーーー!!!」
ソロは急に大声を出した。
ノ「どうしましたか?」
ソ「わかったぞ!いたずらもぐらだ!脱輪事故の犯人はいたずらもぐらだ!」
奴らがシャベルを使って小さな落とし穴を掘り、人間に悪さをしているのではないか!?とソロは閃いた。
ノ「シャベルのもぐら!」
ソ「それだったら街から出ていく不審人物もいないし、夜中にやってるのかもしれないし」
ノ「夜中の捜査が必要ですね!」
ソ「よし!今夜僕が行ってみるよ。
ノーラちゃんは宿で待ってて」
ノ「いいえ、私も行きます!」
ソ「えぇ?夜中の外出は危ないよ。
それに僕一人で倒せるさ」
ノ「片手にランタンを持って、右手だけで魔物が倒せるのですか?」
ソ「あぁ・・・!ムリかも」
ノ「私、《レミーラ》というランタン代わりの魔法が使えます!」
ソ「そりゃすごい!」


