episode25 『王と悟り』
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episode25
翌日。
ソロはノーラを引き連れて城へと出向いた。今日は彼女はおとなしい普段着を身に付けている。
ソロにとって、城に謁見するなど生まれて初めてのこと。身分不相応も甚だしい。ソロは緊張と動揺に身震いをしていたが、ノーラのために威厳を演じた。なぁに、彼とて社会人の端くれだ。
ソ「旅の者です。
この国を困らせている馬車の脱輪問題を解決してまいりました。
正体は、夜行性のキラースコップです。
私は引率者に過ぎません。彼女が、弱冠9歳の天才少女ノーラが、類稀なる知恵と力強い魔法によって、手強い魔物を殲滅いたしました!
彼女は月並みな魔法使いではない。私は彼女を、王宮魔術師に推薦いたします!」
ノーラは見事、王宮魔術師の見習いに合格した!!

メイドはノーラに笑顔を向けた。
メ「・・・では本日からもう、4階の寄宿舎を使うといいわ。
愛着のある荷物は最低限だけ持って来なさいね。城の門は19時に閉まります。それまでに戻ってきてね」
ノ「は、はい」
ソ「じゃぁ、僕はもう行くね」
メ「あら?あなたは彼女の引率者ではなかったのですか?」
ソ「はい。一時だけの引率者にすぎませんので、身寄りのない彼女をどうぞよろしくお願いします」
メ「えぇ。慣れています」
ソ「じゃぁね」ソロはいつものようにニコっと微笑んだ。
ノ「あ・・・あ・・・!」
ソ「うん?」
ノ「ソロさん。
・・・・・。
・・・笑顔が、素敵ですね」
ソ「人生に悲しみなんて要らないって思ってるんだ。ははは!」ソロはノーラの肩をぽんと叩いた。
ノ「そんなに苦労してきたのに?」
ソ「苦労も、悲しみと思わなければ悲しみじゃないんだよ。タブンね!」
ノ「・・・・・・」ノーラは何かを思い出している。
ノ「・・・うふふ。そうかもしれないです!」
ノーラは、マーディラスまでさすらってくる道程が楽しかったのだ。




