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episode25 『王と悟り』

  • 5 日前
  • 読了時間: 2分

episode25


翌日。

ソロはノーラを引き連れて城へと出向いた。今日は彼女はおとなしい普段着を身に付けている。

ソロにとって、城に謁見するなど生まれて初めてのこと。身分不相応も甚だしい。ソロは緊張と動揺に身震いをしていたが、ノーラのために威厳を演じた。なぁに、彼とて社会人の端くれだ。

ソ「旅の者です。

 この国を困らせている馬車の脱輪問題を解決してまいりました。

 正体は、夜行性のキラースコップです。

 私は引率者に過ぎません。彼女が、弱冠9歳の天才少女ノーラが、類稀なる知恵と力強い魔法によって、手強い魔物を殲滅いたしました!

 彼女は月並みな魔法使いではない。私は彼女を、王宮魔術師に推薦いたします!」


ノーラは見事、王宮魔術師の見習いに合格した!!



メイドはノーラに笑顔を向けた。

メ「・・・では本日からもう、4階の寄宿舎を使うといいわ。

 愛着のある荷物は最低限だけ持って来なさいね。城の門は19時に閉まります。それまでに戻ってきてね」

ノ「は、はい」

ソ「じゃぁ、僕はもう行くね」

メ「あら?あなたは彼女の引率者ではなかったのですか?」

ソ「はい。一時だけの引率者にすぎませんので、身寄りのない彼女をどうぞよろしくお願いします」

メ「えぇ。慣れています」

ソ「じゃぁね」ソロはいつものようにニコっと微笑んだ。

ノ「あ・・・あ・・・!」

ソ「うん?」

ノ「ソロさん。

 ・・・・・。

 ・・・笑顔が、素敵ですね」

ソ「人生に悲しみなんて要らないって思ってるんだ。ははは!」ソロはノーラの肩をぽんと叩いた。

ノ「そんなに苦労してきたのに?」

ソ「苦労も、悲しみと思わなければ悲しみじゃないんだよ。タブンね!」

ノ「・・・・・・」ノーラは何かを思い出している。

ノ「・・・うふふ。そうかもしれないです!」

ノーラは、マーディラスまでさすらってくる道程が楽しかったのだ。


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