「転生」とは?憑依のことなのか?
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- 10月20日
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近年のアニメでよく聞く「転生」という言葉。
『転生したらスライムだった件』など、ライトノベル発の冒険アニメや中世お姫様アニメに多いでしょうか。
これらのアニメのおかげで、今の若い子たちは「魂が人の体に宿っていく」といった概念をすんなり受け入れていたりしますね。
本来の「転生」の意味は?記憶ナシで赤ちゃんからスタート。
「今朝目が覚めたら、急に中世の女の子の体の中にいた!」といった現象のことを現代アニメ界隈では「転生」という言葉で読んでいます。
これ実は、本来の転生の意味とは異なります(^▽^;)
本来の「転生」は、人が死んだ後、新たに違う時代・違う場所で生まれる新生児に宿って、また人生を始めることを指します。「輪廻転生」という仏教用語のことですね。
ラノベの転生と似た話ではありますが、本来の転生は過去の記憶なんてありません。「おんぎゃぁー!」と泣くことしかわからない赤ちゃんレベルからのスタート!(笑)
私たち地球人は、この輪廻転生を無数に繰り返してきました。
じゃぁ憑依のこと?近いが、ちょっと違う。
魂が人の体に入る現象としては、「憑依」も有名ですね。
青森県のイタコが有名です。霊能者の体に何かの魂が入ってきて、アドバイスなどして去っていきます。
霊能者の体に入ったことをこの霊は理解していて、周りの人たちの状況も理解して動いています。
どちらかと言うとアニメの「転生」は、この憑依に近いものがあります。
しかし憑依とも違います。
憑依はあくまでも一時的な目的で、アドバイスや嫌がらせの目的が終わったら離れていきます。(低級霊の憑依などは長期間続くこともあります)また、もとの霊能者の魂が2割くらい残った感じで入っています。
現代アニメの「転生」は、もうその人の人生を全うする目的で入ってきますよね。
憑依とは決定的に違う概念のことが起こっています。
転生は本当にある。「ウォークイン」または「メモリーブス」。
ラノベでよくある「転生」という現象は、実は本当に起こりうるものです!
こうした魂の入れ替わりは、「ウォークイン」または「メモリーブス」と言います。
ウォークインは、魂が入れ替わったことを本人が自覚していないことが多いです。昨日までの生活を滞りなく行いたいため、体の記憶を多めに保ち、助っ人魂の記憶は少なめ。記憶は少ないのですが、なんとなく自分の得意なこと・やりたいことを覚えていて、なんとなくそっちに人生を傾けていきます。
メモリーブスは、憑依に近く、自分の魂の記憶・気質を完全に残しています。すぐに自分のやるべきことがわかり、その他人の体を使って近くの山火事を消しに行ったりします。ただ、入ったばかりのときは「あれ、どうなってるんだ!?」と混乱しがちです。ですから、近くに「君は今メモリーブスしたんだよ」と状況説明してくれる理解者が必要です。
こうしたサニワ(霊的な理解者)はほとんどいないので、実際にはメモリーブスはほとんど起きません。
絵空事ではないのです(笑)
ちょっと上記の説明ではよくわからなかったかもしれませんね(^▽^;)
しかしとにかく、アニメにおける「転生」とは、絵空事でもないのです。

