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えぴそーど45 『魔王が女の子ってマジなの!?(仮) -もの言わぬ革命者-』

  • 2024年8月1日
  • 読了時間: 4分

更新日:3月16日

えぴそーど45


ホチーミンから北上をはかる。

ざっくりと言えばホイヤンに逆戻りする感じになるようだ。なるほど、風景に見覚えがあるような気もするが、実際には違う道を通っている。広大な東南マジマは、似たような風景が広大に広がるのだ。

ホイヤンを通り過ぎ、さらに北上すると、ピエンチャンという国があるらしい。そう大都市とも言えないが、東南マジマの主要都市の1つには挙げられている。


カ「そういえば、なんか神とか仙人とか名乗る変な人たちに絡まれたけど、あれも魔王の手下だったのかしら?」

ヒ「いいや」

カ「違うの?わかるの?」

ヒ「いいや、絡んだのはアタシたちのほうな気がするー(・∀・)」

ミ「あはははは。そうかも」

ヒ「魔物じゃなくて人間だった気がするよ?」

カ「そうよね?

 チ〇コ刺して殺しちゃったりしたけど良かったのかしら(汗)」

ミ「いいんじゃない?」

ヒ「イイんだよラノベだから(≧∇≦)」

カ「それを言っちゃダメだってば!」



ピエンチャンに到着した。思いのほかのどかな町だ。

昔ばなしに出てきそうな雰囲気がある。象がよく似合う。

広場に通りかかかると、噴水の前に人だかりができている。一行は楽しいことがあるかと見物に赴いた。


?「それでは今日も一曲・・・」

琵琶(びわ)という楽器を持った若い女性が、しっとりと言った。

『魔王が女の子ってマジなの!?(仮) -もの言わぬ革命者-』 メンザイ
メンザイ キャラデザbyカメリアさん

思わせぶりに遠くを見つめると、哀愁を込めて歌い始めた。

「オオカミだとわかっていながら~

 あなたの誘いに乗ってしまいますぅ~

 夜の寂しさにぃぃ~ 耐えられないからですぅ~」

聴衆は拍手喝采だ!

衆「わーわー!いいぞー!」

衆「かわいいなぁ~もっとこっちを見つめてくれぇ~」

?「ごめんなさい。

 ちょっとめまいがするので、今日はこれでお開きですの。

 またここに歌いに来ますわ」

衆「そうか~残念だなぁ」

衆「また明日も来るぜ!」

聴衆は引き上げていった。

女はゆっくりと片付けをしている。

ミ「上手な歌声ね」

ヒ「でもアタシ、ああいうウジウジした歌好きじゃないなぁ~」

カ「こら、大きな声で言わないの」



ヒナタは声を掛けてみた。

ヒ「やぁお姉さん。どうしてこんなところで歌ってるの?」

?「あら、見ない顔ですね。旅のお方かしら。

 私はメンザイと言います。素性は明かせませんわ。うふふ」

『まおマジ』挿絵えぴそーど45 メンザイちゃん
挿絵 by カメリアさん

ヒ「ふうん。ミステリアスな人ぉ。

 どうしてこんなところで歌ってるの?」

メ「この国では最近、自殺者が多いのです。

 ですから私が、大衆に元気を、癒してあげているのです」

ヒ「あのう。言っちゃぁなんだけど・・・

 もっと明るい歌を歌ったほうが、みんな元気になるんじゃない?」

メ「いいえ。

 落ち込んだ人に寄り添ってあげるほうがよいのですよ。心理学の先生が言っていました」

ヒ「そうかなぁ?

 それで自殺者は減ったの?」

メ「私の歌を聞きに来る方は、日ごと増えております。

 いいえ!スターだなんてそんな。

 私は脚光を浴びたくはないのです。本当は顔も隠しておきたいほど」

ヒ「ふうん。シャイな人なんだね。

 あのさぁ、ファンデ明るくしたらもっと可愛くなるかも?」

メ「いいえ、よいのです。

 皆に寄り添って、癒してあげるのです。

 では私は、これで」

そう言うと、メンザイという歌姫は静かに去っていった。


カ「また悪者なのかしら?そうも見えないけどね」

ヒ「ウツな人を元気にしたいって言ってたよ?」

ミ「それは良いことだけど、あの暗い歌でそれが出来るのかしら・・・」



広場に面したところに大きめな立派な宿があった。一行はそこに入ってみる。

一行の予算からすると少し高かったが、この国はあまり宿がないという。まぁここでいいか。

1階のロビーは食堂を兼ねており、立派なテレビが映っている。

食事を摂りながら休憩していると、テレビはニュース番組に切り替わった!

テ「魔王に関する最新情報です!

 なんと、勇者の子孫であるヒボン列島の少年が、原因不明の突然死をしたもようです!」

カ「え!あなたのお兄ちゃんじゃないの!?」

ヒ「ぽかーん( ゚д゚)」

テ「・・・少年はもともと、家に引きこもりがちで不健康体でしたが、それにしても急激な容体の悪化に家族も困惑。原因はエナジードリンクの飲み過ぎによる中毒死とみられ・・・」

ミ「家族を次々と失って・・・かける言葉も見つからないわ」

ヒ「いやぁ別に悲しくもないんだけどね。

 ビックリはするよね(@_@)」

テ「・・・それに伴い、勇者の血を引く若者は彼の妹ただ一人となりました。

 戦闘の教育を受けた少女ではありませんが、世界の期待は彼女に注がれそうで・・・」

そしてテレビは、ヒナタの七五三のときのおすまし写真をドアップで映しだした。

ヒ「いや指名手配みたいになってるやぁーーーんΣ( ̄□ ̄|||)

 なんでそのハズい写真使う!?」

カ「きゃはははは!かわい~」

ミ「うふふふ。あれなら今のヒナを見てもバレずにすみそうよ」

ヒ「うちのおかん、バカなのか気を利かしたのか・・・」

テ「・・・なお、ヨロハマの街のパチンコ店の近くでは、10年前に冒険に出たまま消息不明だった、その兄妹の父親とおぼしき男性が、近所の高校生をカツアゲしたという通報が入っており・・・」

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