えぴそーど64 『魔王が女の子ってマジなの!?(仮) -もの言わぬ革命者-』
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- 2024年12月24日
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えぴそーど64
数秒の後、一行はどこか見知らぬ大平原の上に降りたっていた。
カ「追っ手は!?」
ミ「いないわ!どこにも!」
ヒ「どうなってんのΣ(゚□゚︎`))」
セ「まほう!まほう!」
ミ「そのようだわ!何か不思議なことが起きた!」
カ「とにかく逃げ切ったのね・・・!」
4人「ふーーーーーう(;・∀・)」
?「聞 こ え る か ?
悪 を 討 ち 倒 し 者 よ・・・」
ヒ「は??」
カ「何か聞こえるわ」
ミ「みんな聞こえてるの?」
?「聞こえるか?
悪を討ち倒し者よ・・・」
声が聞こえる。一行はキョロキョロと見渡すが、姿は見えない。
?「悪を討ち倒しても、いつも英雄扱いされるとはかぎらない・・・。
それでもなお・・・先に進む勇気はあるか?」
ヒ「うん?
あるよ。やったろーじゃないの( ´∀`)b」
カ「声の主が誰か知らないけど・・・
この問いかけは、重要なことよ。
ヒナ、本当に進めるの?」
ヒ「だってさぁ、どーせトキョーにいた頃からクズだったから(≧∇≦)
今さら失うものもないよ(・∀・)
アタシだけの問題じゃなくない?カンナは?」
カ「私はそういう覚悟で旅してるのよ。迫害だって免疫あるわ。
ミーさんは?」
ミ「うふふ。私だってデスペラードのようなものよ。
セナ、あなたはどうする?」
セ「ママといっしょがいい。
ヒナと、カンナと一緒がいい」
ミ「ですって♪」
ヒ「そういうことだ!悪の親玉ぁーー!!」
カ「いやこの展開だと悪者じゃなくない(´_ゝ`)」
?「ふははははは!
うむうむ。悪者とカンチガイされるのは、悲しいものだなぁ!」
ミ「声が怒っていないように聞こえるわ♪」
カ「冗談のわかる人だったか。なかなかよろしい(・∀・)」
すると4人の前に、大きな緑色の、細長い体の龍が姿を現した!!
ヒ「どわーーーーー!!!
シェンロンだぁーーーーーΣ(゚□゚︎`)」
龍「我は緑龍なり。
人間を惑わす七福神を退治した者に、賞賛と褒美を与える」
カ「噂は本当だったのね・・・!」
龍「偽善の神や偽善の英雄を倒すことは、悪の親玉を倒すことと同じくらい重要なことだ。
偽善の神や英雄は、ある意味ではあからさまな悪よりも厄介危険。
そなたらの偉業は賞賛に値する」
ヒ「大して強くなかった気もするけど(・∀・)」
龍「いいや、そもそも偽善を見抜くだけでも大したものだよ。知っているか?そなたらのヒボンの国の民は、1億人のうちの9割以上は、七福神を妄信しておる。奴らが商売繁盛や金運財運を叶えてくれると信じておる。政治家やインテリでさえもだ。
偽善の神や偽善の英雄を打ち破れるものは、実はほとんどいないのだよ」
ヒ「そうなんだ・・・!」
龍「もう少し、話をさせてもらおう。
昔、東南マジマは龍の神が統治していた。それゆえ平和であった。
しかしいつぞやか、神を名乗る人間たちが、『ご利益だ』『財運だ』と言って、人間を酔わせ、盲目させ、支配するようになってしまったのだ。
スピリチュアルとは、元々は『霊的な道徳』のことであった。『死後の世界がある』『魂を磨けよ』『カルマを積んではならぬ』といったことだ。マジマの民はもともとそれを知っていた。
しかし・・・七福神や偽神官の『ご利益宗教』によって、マジマの民は霊的な道徳を忘れ去ってしまったのだ・・・。忘れ去っていなかったら、魔王に破壊されることもなかったのに。あぁ口惜しや。
東南マジマに広がる広大な緑は、明日への希望だ。
緑があれば人は生きられる。
緑が育つなら、すべてを失くした民がそこにやってきても、野菜を育てて生きていける。緑が育つなら、人は家を造れる。
緑が育つなら、まだ絶望ではないのだ・・・!」
カ「遠い昔、竜王という魔王を倒した勇者は、何もない土地に国を拓いたと聞いたわ」
龍「そう。そういうことだ。
強くなることは魂ミガキの終着点ではない。
・・・さて。
七福神を倒したそなたらには、どんな願いも1つだけ叶えてやろう」
ヒ「やったぁ!(∩´∀`)∩」
カ「わぁ!その噂も本当なの!?」
ヒ「えーっと、んーーと、やっぱ譲れないのがあって・・・」
カ「ちょっと待ちなさないよ!なんで4人いるのにあなたの願いを叶えようとするのよ?」
龍「揉めなくてよい。
それぞれに、願いを叶えてしんぜよう」
ヒ「わぁ太っ腹!(∩´∀`)∩
じゃぁまずアタシから!
どんな願いも1つだけ叶えてくれるんでしょう?」
龍「あぁ。仰せのままに」
ヒ「じゃぁ、願いを3つにしてくださいっ!!( *´艸`)」
龍「ううむ。強欲な者に用はない。ではさらば・・・」
カ「ちょっと待てぇー!!!
ヒナの失態をかばい続けてきたけど、それだけは許さんっ(ꐦ°᷄д°᷅)」
ヒ「じょ、冗談ですよ冗談(^▽^;)
ちゃんと1つだけに絞りますってば♡
んーとねぇ、えっとねぇ・・・
《ホイミ》が使えるようになりますように(∩´∀`)∩」
カ「へぇ、感心じゃない♪」
龍「よかろう。その願い、叶えてしんぜよう」
ヒィィィィン・・・!
するとなんと、ヒナタの体が青白く光った!
龍「よし、完了したぞ」
ヒ「えぇ、本当!?Σ(゚□゚︎`)」
龍「試しに放ってみるがよい」
ヒ「よぉし。
うぉぉぉぉぉぉぉぉ・・・!!」
ヒナタはチカラを溜めた!
ヒ「ほいみぃぃぃぃぃ٩(╬ఠ༬ఠ)و」
カ「なんで攻撃魔法放つような形相なのよ」
ヒ「だって技を放つと思うと、どうしても悟空のイメージなんだよぅ(;・∀・)」
ヒィィィィン・・・!ヒナタのHPが回復した!
ヒ「おぉー、ホントに出たぁ(∩´∀`)∩」