えぴそーど92 『魔王が女の子ってマジなの!?(仮) -もの言わぬ革命者-』
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- 2024年12月24日
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えぴそーど92
スポインの国も、いつ魔王に侵略されてもおかしくない気がする。
国民は心配にならないのだろうか?そもそもどこかの大都市がすでに攻撃されていたりするのだろうか?
一行は海岸沿いの白い町で、聞き込みをしてみることにした。
ある白い町の庭では、男がのどかにガーデニングをしている。
男「魔王?
そんな噂を聞いたことがあるが、本当にそんなのいるのか?
この辺はテレビもあまり普及してないもんでね。田舎オヤジは海外のことなんて全く疎いのさ」
ヒ「そんなノンキな人もいるんだΣ(゚□゚︎`)
世界中をザワつかせてるんだよ!
しかも変な魔王なんだよ!アイドルみたいな可愛い顔した女の子!!」
男「可愛い顔だって?
アイドルみたいな可愛い顔している子っていうのは、もっぱら天使の転生者だっていうぜ。
そいつは魔王じゃなくて天使だったりするんじゃないのか?」
ヒ「えぇぇぇぇぇーーーー!!!Σ( ̄□ ̄|||)
アタシが天使だってこと・・・!!??」
男「はぁ?」
ミ「『アタシがカワイイ』って前提の驚きなのね(^▽^;)」
男「いやキミが天使かは知らないけどな」
ヒ「アタシがかわいくないってことぉぉ・・・!!??Σ( ̄□ ̄|||)」
カ「どんどん話が反れていくんですけど!」
ヒ「可愛い子って、天使の転生者なの??」
男「昔教会で、偉ーい神父様にそんな話を聞いたことがあるぜ。
目がくりっくりした子は天使なんだよ。
だからちょっとすっとぼけてたりするんだ」
カ「頭の回転が速すぎるヒナは天使じゃないわね」
ヒ「がーーーーんΣ( ̄□ ̄|||)」
カ「なによ?頭が良いって褒めてあげたのに?」
ヒ「天使であることのほうがうれしい(´;ω;`)」
カ「アンタ自分で小悪魔って名乗ってたけど?」
男「で、頭の良い可愛い子は、宇宙人なんだよ」
ヒ「なにぃぃぃぃ!?Σ( ̄□ ̄|||)
宇宙人も捨てがたい( ̄▽ ̄)」
カ「どっちか選んでいいですよってハナシじゃないんですけど」
男「知らねぇよ。
この子はまぁ、天使だな♪」
男はセナの頭をなでながら言った。
男「可愛くておっとりしてて、素直そうじゃないか♪」
セ「!!(*◕◇◕*)」
ミ「時々かみつきますけどね(^▽^;)」
カ「たしかに、昔修道女とかやってたそうな顔立ちしてるわ」
カンナもセナの頭をなでながら言った。
アイドルのような顔立ちをした女の子は、実際に天使の転生者が多いのである。
一行はガーデニングの男と別れて歩き出した。
ヒ「ねぇ、天使が魔王なんてこと、ありうるの??」
カ「ありえないとも言えないわ。
天使が堕落したら堕天使って呼ばれるものね。危険人物よ。
堕天使ナンチャラって呼ばれた魔王が昔、いたんじゃなかったかしら?」
ミ「天使だからって純粋誠実とはかぎらないんだわ」
カ「誠実な子に育ちやすい、っていうだけよね。
快楽やお金に誘惑されたり、名声に溺れたり、色々ありそうよ。
アイドルみたいにかわいいならなおさら。
生まれつき霊感や魔法を使えたら、それを濫用する子もいるでしょうし・・・」
ヒ「天使だからって悪いやつもいるのかぁーーΣ( ̄□ ̄|||)
あっぶねぇ!アタシかわいい子大好きだから、コロッとだまされそうΣ(゚□゚︎`)」