エピソード1 『ドヴォルザークの再来』
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- 2023年4月6日
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エピソード1
僕の中学校には、
ヘンな先生が、イッパイ居た。
今日は、
その中でも、音楽教師のナカジマさんを、紹介したいと思う。
彼は、
僕らが2年生に進級するのと同時に、
僕らの学校に、赴任してきた。
新任式の挨拶では、何を喋ったか、覚えてナイ。
新任式では、別に、印象に残らなかったのさ。
ナカジマさんが僕らの音楽教師になってから、
生徒たちは、俄然、音楽の時間がスキになった♪
それは、
彼が、「面白い先生」だったからだろう。
ナニが面白いかって!?
まず、顔が面白かった(笑)
ナカジマさんは、モジャモジャの天然パーマを、短くカットしていて、
濃いヒゲが、アゴからモミアゲにかけて、やっぱりモジャモジャしていた。
口ヒゲも濃く、モジャモジャしていた。
そして、ジョン・レノンみたいなサングラスをしていた。
彼の顔は、
まるで、「現代版ドヴォルザーク」といったカンジだ(笑)
完全な日本人であるらしいのだけれど、
とてもじゃナイけれど、日本人には、見えない!!
更に、背が160センチくらいしか無くて、線が細く、
ひょこひょこと廊下を歩く、その姿は、
威厳ある教師のそれとは、全く、掛け離れていた!!
…え?
他人の容姿を笑うのは、良くないって!?
それは、充分に承知しているよ♪
ナカジマさんは、
自分の特異な容姿を、
全く、「コンプレックス」とは捉えていなかった!!
自分のことを「ヒゲ」と呼んだり、
生徒にも、自分のことを「ヒゲ」と呼ばせたりした。
風変わりな容姿をウリにする、お笑い芸人さんが、居るだろう?
彼らの容姿を笑うことについて、誰も、「失礼だ!」とは、言わないよね?
それは、なぜかと言えば、
当人が、その容姿を、「コンプレックス」とは捉えておらず、
自分の容姿でみんなが笑ってくれることを、「喜び」に感じているからさ♪
ナカジマさんも、そういうお笑い芸人さんと、オンナジなんだ。
彼は、自分の特異な容姿を、
「親しみやすいキャラを作ること」に、活用しているんだよ♪
彼よりも背の高い男の子が、彼に近寄っていって、
頭のてっぺんをポンポン叩いたりしたって、
彼は、さっぱり、怒らない!
モジャモジャのアゴヒゲをモジャモジャ触られたって、
彼は、さっぱり怒らない!
一緒になって、笑っているんだ♪
『ドヴォルザークの再来』



