エピソード11 『ヒミツの図書館お姉さん♪』
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- 2023年3月7日
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「レノンさん!
私、『お手伝い』やります!
やらせてくださーい!!」
あれから3日後の土曜日、
私は、図書館に足を運び、レノンさんに告げた。
「ほっほっほ!
ホントに、良いのかな?
ファイナルアンサー?」
「レノンさん、それ、もう古いー!」
私は、レノンさんの孫同然になった(笑)
レノンさんは、
早速、主任の高桑さんに話を付けてくれた。
私は、翌日から、
「お手伝い」として、書庫などに出入り出来る許可が、与えられた!
主任の高桑さんは、
40歳手前くらいの男性だった。
レノンさんと仲が良く、レノンさんと同じで、よく笑う人のようだった。
「ようだった」というのも、
…「お手伝い」をするようになって初めて、
高桑さんの人格を、知ることが出来たから。
高桑さんは、
図書館の中をウロウロする役割では、ないのだ。
だから、図書館に通い詰めていた私でも、
「顔は見たことあるけど…」程度の認識しか、なかった。
「人前に姿を現さない最高権威者」というと、
スタッフ・ルームで、
ノンキにネットサーフィンにふけっていたり、するんだろうか?
ヘラヘラ笑っている人だったので、
私は最初、そういう人なのだと思った。
40歳手前で最高権威者というのも、
保守的な施設である図書館において、不自然な感じがする…
市長かなんかに狡猾(こうかつ)に取り入って、
「主任のイス」を強奪したんだろうか?
それとも、
先代の主任さんの息子か何かなんだろうか?
そういえば、それにあの人、
ときどきすれちがってあいさつをしたって、
私の目を見てくれない。
何か気まずいことでもある人みたいに、
微妙に視線をそらすようなことばかり…
やはり何か、
後ろめたいことの多い人なんだろうか?
私は、レノンさんに聞いてみた。
「ほーほっほっほ!
どう思う?
ヤツは確か、中卒だったなぁ。学歴もクソも無い。
キョウコちゃんが、自分の目で、彼を観察してごらん?」
中卒なのに、公立図書館の最高権威者!?
やっぱり、「親の七光り」なんじゃなかろうか?
セクハラとか、ヒドいんじゃなかろうか?
どうしよう…私、働く場所を見誤ったかなぁ…
『ヒミツの図書館お姉さん♪』



