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エピソード11 『守護天使 -愛と奉仕の物語-』

  • 執筆者の写真: ・
  • 2023年4月2日
  • 読了時間: 2分

エピソード11

その転生を終えて霊界に戻ると、

担当の大天使からは、ずいぶんと褒めてもらえました。

しかし、その時の私にとって、

褒めてもらえるかどうかは、どうでもよいことでした。

誰かに褒められなくても、誠実に生きたいのです。

私も、少しは成熟してきたようです。


次もまた、同じところに生まれたいと感じました。

あそこなら大きな失敗をしそうにないし、穏やかに暮らせます。

しかし担当の大天使は、

「今度は芸術に挑戦したらどうだ?」と提案してきました。


「芸術!?」

それは、私にとって憧れの響きでした。

芸術は好きでしたが、自分がそれを創造できるとは思っていませんでした。

「だからこそ、レッスンしにいくんだよ」と、大天使は笑いました。


私は、ラオスの雑木林に後ろ髪をひかれながらも、

新しい環境にチャレンジすることにしました。



そうして生れ落ちたのは、またもやヨーロッパでした。

しかも、貴族の家の娘です!

また失敗したらどうしましょう!?


前と違ったのは、両親の、芸術への情熱でしょう。

母親は、クラシックの音楽家だったのです。ヴィオラという楽器を弾いていました。

また、庭は、雑木林と地続きでした。豊かな自然があったのです。

すると私は、

高級食器で優雅にオニオングラタンスープをすすったかと思えば、

庭の雑木林でわんぱくに落ち葉とダンスパーティをしたのです。

更に夜には、母の指導のもと、ヴィオラの練習に熱中しました。


私は、あまり優秀なヴィオラ奏者にはなれませんでした。

まだまだ、魂的に音楽の神経が未熟なのです。

しかし、音楽のすばらしさであれば、充分に理解できました。


それは、音楽の街ウィーンでの人生でした。

リタという名前は、私のお気に入りでもありました。


『守護天使 -愛と奉仕の物語-』

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