エピソード16 『首長の村の掟 -真実の物語-』
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- 2023年3月12日
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30分くらい走ると、小さな田舎町に着いた。
1本の通りを中心に栄える、本当に小さな町だ。
ここで、必要な品々を買い揃えてから、行くらしい。
トイレットペーパーを買う者。
お菓子にばかり夢中になる者。
山岳民族の子どもたちに、ぬり絵の土産を買う者。
水しか買わない者。
それぞれ、価値観が違って面白い。
僕は、水すら買わなかった。
なぜか、何も買わなかった。
小銭が無かったんだったかな?よく覚えていない。
特に、粗悪品ばかり並んでいるとか、そういうわけでは、ないよ?
この通りを、日本の場所で例えるなら、
「田舎の商店街」という感じだろうか。
八百屋と、魚屋と、文具屋と、花屋と、駄菓子屋と…
それぞれが、1軒か2軒ずつだけあって、
小さなスーパーが、それらの定休日を補完していて…
すると、
店と店は、競合し合うことが無い。
だから、みんな仲良くやっている。
誰も、他者を騙そうとは、思わない。
原価1バーツのものを、10バーツで売ろうなんて、思わない。
何事にも、バランスっていうものがあるのだ。
これくらいの規模の商店街で賄える人口が、町としての、バランスなんだよ。
八百屋が3軒も建つなら、それはもう、人口が多すぎるんだ。
競争が始まり、奪い合いが始まってしまうんだ。
『首長の村の掟 -真実の物語-』



