エピソード17 『守護天使 -愛と奉仕の物語-』
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- 2023年4月2日
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エピソード17
そんな窮地に、
大天使は、私に告げました。
「再び、肉体に降りるときが来たようだよ。彼を抱きしめておいで。」
そんなことを言われても、意味がわかりません。喜びたいのに、喜べません。
今からどこかの赤ちゃんに宿ったところで、
ユウ君のもとに駆けつけていけるのは、早くとも20年後です!
身を削り続ける彼の命が、そんなに長く持つとは思えません。
「違うよ。
大人の女性に宿るんだよ。ウォークインをするんだ。」
ウォークイン。
ある人間に宿っている霊体に、外に出てもらい、
代わりに別の霊体が、その肉体を生きるのです。
では、誰の肉体にウォークインするか?
誰でも良いわけではありません。
原則的に、ウォークインの器となるのは、天使の転生者のみです。
また、この任務を成功させるためには、
天使の転生者の中でも、霊的な理解に優れ、奉仕心に優れていなければなりません。
私は、体に入っても、記憶をほとんど失ってしまうからです。
自分が入れ替わった事実を上手く思い出しきれないとしても、
どうにかして任務を果たさなければなりません。ユウ君を守らなければなりません。
そのためには、
母体となる女性に、もう1つ条件を付けました。
「ユウ君のことを、好いている」ということ。
正直、
現代日本人に、奉仕は期待できないからです。
すると、恋心をエサにサポートするような手法に、期待するしかないのです。
私だけでなく、その母体となる女性もユウ君を好いていれば、
どのような理由・衝動であれ、彼を助けられる可能性は高まります。
『守護天使 -愛と奉仕の物語-』



