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エピソード18 『ヒミツの図書館お姉さん♪』

  • 執筆者の写真: ・
  • 2023年3月7日
  • 読了時間: 2分

エピソード18


「お手伝い」を始めて半年ほど経った、冬の日のことだった。

レノンさんは、朝イチで、私に呼び掛けてきた。

「時に、キョウコちゃん、

 『読み聞かせ』なんぞ、興味はあらんかね?」

「えー!?

 メッチャありますー!!」

私は、目を輝かせて答えた!

なにしろ、私の夢の第2希望は、

その「読み聞かせやさん」だったのだから!

演劇部に入ったのも、

読み聞かせに必要な滑舌や腹式、抑揚などを養うためだったのだ!

「ホントに?

 助かるのう。

 ウチ、毎月第4土曜に、読み聞かせ会、やっておろう?

 あれの『キャベツおばさん』が、

 急遽、旅行だか出張だか、行くらしゅうてのう。

 …もう、1週間前なんじゃが…出来るかなぁ?」

「えー!!今月ー!?」

それはサスガに、予想外(笑)

「…じゃろうなぁ。

 ふむ、他を当るかぁ。」

レノンさんは、すこぶるあっさり、あきらめてしまった(笑)

引き止めるとか、頼み込むとか、

普通、そういう展開にならない!?

「ちょちょちょ、ちょっと待ったぁー!

 レノンさん!私、やりたいです!」

私は、満面の笑顔で、言い切った!

内心ドキドキだったけれど、

この機会を逃すのは、もったいない!!

「ホント?

 助かるなぁ♪

 そう言ってくれるじゃろうと思って、

 もう、キョウコちゃんの名前でチラシを刷ってもうた♪」

「えー!?」

…私、完全に、手のひらの上で転がされてる…(笑)


「じゃぁ、

 読む本も、キョウコちゃんが考えておいとくれ?

 主任に相談するのも良いじゃろうが、

 キョウコちゃん1人で決めたほうが、楽しそうじゃなぁ♪」

「え?え?え??」

本のチョイスまで、私がやるの…!?


うれしくて、困って、

楽しくて、怖くって、

私は、天にも上る気持ちだった…!!



『ヒミツの図書館お姉さん♪』

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