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エピソード2

  • 執筆者の写真: ・
  • 2023年2月1日
  • 読了時間: 3分

僕は、なるべくなら、「ひげマリオ」たちにダマされたくは、ナイ。

「ダマされること」も、貧乏放浪の醍醐味の一つではあるんだけれど、

もう、充分過ぎるほど経験してきたから、

ハデにダマされるようなことは、なるべくなら、避けたい。


どの「ひげマリオ」を選べばイイもんか、ちょっと迷った。

けれど、

どーせ、みんな「5ドル!5ドル!」と言っているから、

誰を選んでも大差ナイだろうと思ったし、

3ドルが相場のところを5ドル払わされたとしても、大した痛手にはならない。

僕は、相手の顔も見ず、テキトーに、

着いていく「ひげマリオ」を決めた。


彼は、僕の荷物を一つ持つと、

満面の笑みで、僕を彼の愛車に案内した。

玄関の入り口から、5分くらいも歩かされた。

カイロ空港の駐車場は広く、

それよりも更に遠いところに停まっている車も、ゴロゴロあった。


彼の「白タク」は、

白い、標準的な自家用車だった。4人乗りのヤツだ。

まぁ、車種なんてどうでもイイよ。走ってくれれば満点さ。

いつもどおり、そんな大らかな気持ちで車に乗り込んではみたけれど、

僕が後部座席に乗り込んでも、車は出発しない…


…???

それどころか、

僕の愛しい「ひげマリオ」は、

僕を置き去りにして、どこかに消えてしまった…!!


ヤツは、

5分もすると、そしらぬ顔で戻ってきた。

…見知らぬオジサンを連れて…(笑)

オジサンは、

僕の隣に座ると、軽く会釈してきた。

外国人旅行者ではなく、エジプト人のようだった。

ヤツは、更に、

空港の玄関に、客引きをしに行った。

5分ばかしもすると、

2人連れの男性客がやってきた。やはり、エジプト人のようだ。


4人乗りの乗用車に、

ガタイの大きな大人が、5人…!?


僕は、イチイチ文句を言う気にも、ならなかった。

これくらいの「コミコミプラン」は、良くあることさ(笑)



…結局、

この車に僕が乗り込んでから15分以上も待たされて、

ようやく、車は出発した(笑)


風景のことはよく覚えてナイけれど、

発展途上国でも、国際空港があるような大都市は、

日本のそれと、大して変わらないことが多いよ。

大きな2車線/4車線の道路に、

等間隔に、オレンジ色の外灯が光ってる…

まばらに樹木が茂っていて、かろうじて、酸素を保っている…


日本との違いと言えば、

「走っている車が、とんでもなくボロい」ということだろう。

3~40年前の型式と思われる車が、我が物顔で走ってるよ!

トーゼン、排気ガスがヒドい!!

発展途上国の大都市は、排気ガスでめちゃくちゃ臭い!!



それらの車の中には、

「日本人のお古」も、少なくナイんだ。

「TOYOTA」や「NISSAN」などのロゴマークを、よく見かけるよ。

彼らは、日本車がとてもお気に入りらしいのだけれど、

中でも、「SUZUKI」自動車の評判が、イイ。

彼らは、日本車のテレビ・コマーシャルなんて見ないから、

知名度やブランド性よりも、

純粋に、「性能そのもの」で、車を評価している!!


「日本人のお古」というコトバには、

もう一つのイミがあるんだ。

「勅使河原旅館」とか、「剛田建築株式会社」とか、

そんな、コテッコテの日本語ロゴが入った車を、

とっても良く、見かけるんだよ(笑)

トーゼン、

車に書かれたロゴとは全く違う業種の人が、その車を運転してるから、

日本人がハタから眺めてると、そのギャップが面白い(笑)



…こんなふうに、

発展途上国の町並みは、

都会にせよ、田舎にせよ、

ヘンなモノがそこかしこにゴロゴロしてるから、

何気ない散歩や移動時間でも、ゼンゼン楽しいんだよ♪

「バックパッカー」と呼ばれる人種は、

別に、有名な観光地に行かずとも、

こうした何気ない街角から、

たくさんの「ニヤニヤ」を、見つけ出せるヒトたちなのさ♪



『導かれし者たち』

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