エピソード2 『クラシックの革命児』
- ・
- 2023年4月11日
- 読了時間: 2分
エピソード2
ミサは、前述の通り、フルートを吹いていた。
フルートは競争率が高いパートだから、
大学でも吹けるヒトは、かなり上手い傾向にある。
あんまり上手じゃないヒトは、他のパートに回されやすい(笑)
ボクは正直、
フルートの音色は、そんなに好きじゃない。
フルートは、相当上手くならないかぎり、美しい音色とは言えないと思う。
…ボクの偏見かもしれないけど。
フルートを吹こうとする女の子は、
目立ちたがり屋であることが多い。温室育ちのお嬢様が多い。
彼女たちは、フルートをゲットすることは難しくない。
けれども、いざ握ってみても、
テレビで聴くようなウットリする音色は、出ない…
そこで「悔しい!」と感じる反骨心のある子は、
遊び盛りの学生時代に、必死に部活に打ち込む。
すると、
「温室育ちな性格」から、「シッカリ者の根性娘」に脱皮している。
ものすごい魅力的なお嬢様になる。
フルートの音色が、初級者・中級者に上手く扱えないのは、
そんな「影の目論見」が、隠されている気がして、ならない…
ボクは、打楽器だった。
とにかく、
サクサクとリズムを刻むのが、気持ちよくて仕方なかった。
でも、譜面を読むのがあんまり得意じゃなかった。
リズムはすらすら読めるんだけど、
「音階を瞬時に察知する」というスキルが、どうにも上達しなかった。
だから、シロフォン(大きな木琴)やビブラフォン(大きな鉄琴)はおろか、
ティンパニーすら、ニガテだった。
幸いにも、いつの時代もメンツが揃っていたから、
音階楽器のニガテなボクがそれらを押し付けられることは、
ほとんど無かった。時々は、あった(笑)
そういう時は、…ぶっちゃけて言えば…
テキトーに誤魔化してなんとか、しのいだ(笑)
ティンパニーはそれなりには叩けたけど、
コンクールなどで任されるのは、まっぴらゴメンだ!
ボクがもし、音階楽器も得意としていたなら、
大学卒業後も、アマ楽団で続けてたんじゃないかと思う。
でも、音楽の道を途中で切り上げさせるために、
神様はボクに、「譜面を読む能力」を授けなかった気もする。
『クラシックの革命児』



