エピソード2 『碧い鳥 -最高の医療は何だ?-』
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- 2023年3月30日
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エピソード2
ある年の秋。11月の26日だったかな。
埼玉のマンションをトゥイーティのぬいぐるみにお留守番させて、
陽菜と秀樹は、台湾へと旅立ちました。
…旅のお話もゆっくりしたいのですが、
あまりにも壮大になりすぎてしまうから、今回は、割愛。
必要最低限だけを、かいつまんでお話します。
最初に降り立ったのは台湾でした。
「最初に」ということは、つまり、何ヶ国も放浪したのです。
世界一周するつもりで、旅立ったんだもん。
西回りで一周するプランだったので、最初の国は台湾になりました。
また、台湾は日本とよく似た国なので、
海外放浪に不慣れな陽菜でも旅しやすいだろうという、秀樹の配慮もありました。
台湾の次は、ベトナムでした。
2ヵ国目のベトナムで、もう、懸念していた問題は勃発しました。
ニャチャンの街で、寝込んでしまったのです。
フォー(ベトナムの米うどん)に入っていた鶏肉がくすんだ色をしていて、
「あ、危ないかな」と思ったんですが、案の定、ダメでした。
とは言え、
たかだか食中毒で1週間も寝込むヒトは、いないですよね。
陽菜の場合、そうなってしまうのです。
膠原病という、国指定の難病を抱えているのです。
膠原病は、自分の免疫細胞を、自分で殺してしまうような病気です。
だから、抵抗力がとても弱いのです。
それ以外にも、さまざまな症状が、全身に発症します。
不治の病であり、治すことはできません。薬で抑制できるだけです。
体の回復を待ち、さらに北上して、
ハノイからラオスに入りました。
ラオスはとても田舎な、のんびりした国です。
これといって観光名所がないので、観光地化はあまり進んでいません。
これといって名産品もないので、商業化もあまり進んでいません。
秀樹みたいなスナフキン系の旅人は、
ラオスがとてもお気に入りだそうです。
陽菜にとっても、ラオスはステキに感じられました。
ラオスの次は、カンボジアです。
カンボジアは、アンコールワットなどの遺跡で有名な国です。
アンコール遺跡群の魅力については、
耳がタコになるまで秀樹に聞かされていたので、
陽菜も楽しみにしていました。
しかし、大変でもあるのです。
一日中、炎天下の中を散策しなければならないのですから。
陽菜は、膠原病の影響から、あんまり体力がありません。
だから、遺跡群を一日中散策して周ることも、
自分に出来るのかどうか、とても心配していました。
けれども、面白いものです。
ドラクエのダンジョンみたいにスリル満点の遺跡を、
秀樹と一緒に無邪気に遊び倒していると、
自分でも驚いてしまうくらい、元気に歩けるのです♪
好奇心や興奮といった要素が、
こんなにも人の健康・体力にプラスになるのだということを、
痛感することが出来ました。
カンボジアの次は、そのままタイに南下しました。
タイは南北に細長い国ですが、
北から南まで、ビーチから山間の村まで、ぐるっと観光しました。
途中で、ミャンマーにも立ち寄ることが出来ました。
タイの次はインドです。飛行機で一気に飛びました。
インドも、ずいぶん恐れていた国です。
「衛生状態が最悪だ」と、あちこちで耳にしていたからです。
恐れていた事態は、ピンクシティ・ジャイプールで起きました…
私はまた、大きく体調を崩してしまったのです。
食べ物には気をつけていたはずなのですが、
何がいけなかったのでしょう?
宿を探して歩きまわったから、くたびれ過ぎたのでしょうか?
不慣れな英語ばかりが続いて、ストレスが溜まっていたのでしょうか?
やはり食べ物が原因だったのでしょうか?
よくわからないのですが、
とにかくまた、1週間ほど寝込むことになりました。
『碧い鳥 -最高の医療は何だ?-』



