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エピソード21 『トルコで見つけたドラゴンボール』

  • 執筆者の写真: ・
  • 2023年3月13日
  • 読了時間: 3分

翌日は、朝早くから宿を出た。

セルチュクからミニバスで5時間も山道を走ると、

「シリンジェ」という、小さな村があるんだ。

赤い屋根に白壁の家々が、傾斜した山間いに密集する様子は、

まるで、おとぎの村みたい♪


…ただ、

セルチュクからのミニバスが発着する付近は、観光地化が過剰だよ。

土産物屋や飲食店ばかりが並んでて、観光客でにぎわい過ぎてる。

このおとぎの村の魅力は、

そうした観光地化された一帯を抜け出した先に、あるのさ♪

観光業ではない村人と、 コミュニケーションするコトが出来たなら、

この村の本当の魅力が、わかるだろうね♪



この村をエンジョイする法則が、幾つかあるよ♪


まず1つ目は、

もし地図なんてモノが手に入ったとしても、

それは、破り捨てちゃうコトさ♪

小さな村っていうのは、「迷子になってナンボ」

みたいなトコがある。

どこに何があるのか、この先に何が待っているのか、

ワクワクしながら歩くから、楽しいのさ♪


そして、2つ目は、

「時間なんか気にしない」ってコトさ♪。

迷子になってもイイというつもりで、

村の奥まで、歩いてみよう!

いざとなれば、宿も数件はあるから、大丈夫♪



そんなふうに、子どもみたいなココロで探検していると、

村の奥の、どこだかもわらない路地で、

妖精みたいに可愛らしい女の子たちに、出会った!

「記念撮影をするから、写真を撮ってくれないか」

と、声を掛けられたんだ。

…僕は、旅先で、

自分から声を掛けるコトは、ほとんどナイ。

女の子に対しては、特にさ。


彼女たちにとって、日本人の旅人は珍しかったらしく、

僕が立ち去ろうとすると、着いてきてくれた。


しばらく一緒に、村を散歩しながら、

互いの国のコトについて、色々と質問しあった。


トルコにとって、

英語は、母国語ではナイ。

学校で習う程度のはずなんだ。

彼女たちは、中学1年生くらいだったけど、

これくらいの年頃の日本人の子たちは、

英語は、ほとんど話せないだろうなぁ。


妖精たちは、

記憶の引き出しから一生懸命に単語を引っ張りだして、

異文化交流を楽しもうとしていた。

何を話したか、ほとんど覚えてナイけど、

「ゴミ箱」の単語がわからなくて、 ずいぶんとつまずいてたのだけは、

記憶してるな(笑)



とあるバーの前で、マスターに声を掛けられたから、

未成年である妖精たちとは、そこでサヨナラをしたよ。


…ホンネを言っちゃえば、

酒場のオッサンと喋るより、麗しい妖精たちと喋るほうが嬉しいんだけどさ(笑)

でも、旅って、そういうモンじゃナイのさ。

下心とか快楽欲求ってのは、あんまり優先すべきじゃないよ。

全ての出会いやハプニングを、なるべく平等に、もてなすのさ。


『トルコで見つけたドラゴンボール』

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