エピソード22 『トルコで見つけたドラゴンボール』
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- 2023年3月13日
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昼間のバーなんか、
誰も居やしないんだ(笑)
さしずめ、マスターへのプライベート・ライブさ(笑)
マスターはやたら喜んで、
ワインを何本も、僕に差し出してくれるんだけど、
あいにく僕、下戸だからさ(笑)
バーで数曲歌うと、
僕はまた、一人で散歩を始めた。
ずいぶんと坂道を登ってきた辺りで、
とある家族が、庭のテーブルで、遅いランチを摂っていた。
こんなところまで来る旅人は、
僕くらいしか、居ない。
珍しい旅人を見つけた、この家のおじさんは、
僕に声を掛け、一緒に食べていけと言ってくれる♪
僕は、オリーブが好きではナイから、
出された料理は、あんまり美味しいとは感じられなかったけど、
ランチは、とても楽しかった♪
おじさんは英語がまったくダメで、
それでも僕に色々質問がしたいらしく、
息子だか甥だか若い男性たちに、通訳をしてもらって一生懸命話してた。
僕は、食事のお礼とばかりに、
ギターを取り出し、何曲か歌を歌った。
おじさんも負けじと、
トルコの民謡を披露してくれた。
すると、僕らの歌声を聞き付けたのか、
さっきの妖精たちが、ひょっこり顔をのぞかせた!
僕はビックリしたけど、とても嬉しかったよ♪
おじさんは、
可愛い妖精たちの登場に、さらに上機嫌になって、
彼女たちをもまた、食卓の輪に加えた。
ウソみたいに楽しい、
おとぎの村の昼下がりだった♪
…こういうのを、「旅」って言うんだよ。
ガイドブックに書いていない経験のコトさ。
誰とも違う、経験のコトさ。
『トルコで見つけたドラゴンボール』



