エピソード22 『リストラ後の7回裏で…』
- ・
- 2023年3月26日
- 読了時間: 2分
エピソード22
…そう言えば、
大学受験を控えていた三女・絵里香は、
結局、どこにも進学せず、また、どこにも飛び立ちませんでした。
家での自給自足的な生活が楽しくて、留まることにしたのです。
彼女は、
「社会に出る」ということを、少なからず経験したがりました。
そして、
週に20時間ほど、飲食店や雑貨屋などで、アルバイトをしました。
月の給与額は、たいてい6万程度でしたが、
彼女は、「私たち一家の生活費を、全て賄う」と言い出しました。
「そんなにムリしなくても良い!
貯蓄もあるし、オマエ自身、贅沢したい年頃だろう?」
と、妻・翔子と一緒に、引き留めました。
「とりあえず!今だけ!
3ヶ月もしたら、『やっぱヤメた!』って思うかもしんないし(笑)
それに、
家計を差し引いても3万以上は残るから、充分遊べるし♪」
と、言うのです。
近年は、可愛らしい服が980円で買えるのだそうです。
10年前とは桁が1つ変わってしまったようです…。
四女・結衣も、
高校在学中から、アルバイトを始めました。
彼女は、土日のみで、4万程度は稼いでいました。
半分程度を交遊費に使い、
残りは、貯金しているようでした。
私は、二人の娘たちに、
「頼むから、無理だけはしないでくれよ!
二十歳前後には、反抗期も来るし、恋人も欲しくなるし、
贅沢や豪遊にも、興味を持つのが自然なことだから!」
と、真剣に、言いました。頼み込みました。
子どもの欲求を抑圧させても、何にもならないのですから。
しかし、
二人の返事は、素っ気無いものでした。
「…いや、それなりに遊んでるし!」
そして、恋愛にはあまり興味が湧かないようでした。
同年代の男性たちは、幼く感じるのだそうです。
『リストラ後の7回裏で…』



