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エピソード26 『首長の村の掟 -真実の物語-』

  • 執筆者の写真: ・
  • 2023年3月12日
  • 読了時間: 2分

ガイドの調理で、朝食を済ませると、

僕らは朝から、トレッキングを開始した。


正直僕は、青ざめる思いだった…。

とてもじゃないが、

昨日と同じ距離など、歩けそうも無かった…。



幸いにも、今日の道程は、

「トレッキング」というより、「ハイキング」だった。

つまり、

「険しい山登り」というニュアンスは、薄いのだ。

また、

例の登山家フランソワは、ハイキングには熱が込もらないのか、

昨日のようにハイペースで歩いたりは、しなかった。


ガイドの青年は、

メンバーみんなのことを気に掛け、

ひょいひょいと小走りで、

列の前に行ったり、後ろに行ったり、していた。

昨日の山道でも、同じようなことをしていた。

彼の体力は、僕らの万倍もあるようだった。

「山で暮らしている」というのは、そういうことなのだろう。

オリンピックにでも出してみたら、

大変なことになるかもしれない。

スポーツの世界一なんてのは、オリンピック会場には、居ない(笑)



2時間ほど歩くと、

昨夜とはまた別の、カレン族の集落に到着した。

カレン族というのは、何種類も居るらしい。

首長族も、カレン族という検索ワードで、引っかかってくる。



僕の記憶が正しければ、

ここで訪れたカレン族の集落は、

高床式の家屋に住む、静かな人々だった。

木製ではなく、竹製の家屋だったと思う。


子どもたちに、ぬり絵をあげているメンバーが居た。

小学生にも満たない年齢の子どもたちが、

やけに達観した瞳で微笑んでいたのを、覚えている。



欲望の薄い魂たちが、

こういう集落に、生れ落ちてくるのだ。

…生れ落ちた後に、

欲望の奴隷になってしまう場合も、多いようだが…


『首長の村の掟 -真実の物語-』

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