エピソード4 『クラシックの革命児』
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- 2023年4月11日
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エピソード4
だからボクは、
報道の業種に、「勤める」ことは辞めたんだ。
賃金を貰う立場には、立たないことにした。
…でも、
「真実を伝える」という作業には、興味があった。
幸い、時代はインターネットの全盛期を迎えた。
だからボクは、ホームページやブログの類を使って、
ひっそりと、お金も貰わず、
「真実を発信する」ということにこだわって、文書を書き続けた。
あとは、「エンターテイメントとしての価値」にも、こだわった。
堅苦しい文章は、ツマラナイ。
ボクがその作業に夢中になればなるほど、
ボクは貧乏になっていった。
でも、どこの業種に生活費を稼ぎにいっても、
報道者にとって美味しい、スクープになりそうな「ずさんさ」ばかり、
目に飛び込んできた。
「誠実な企業」なんてのは、およそ一つも存在していなかった…。
およそ、「大人の世界」に幻滅した。
今、大衆に、「誠実で信頼のおける企業」と認知されている企業は、
「誠実なフリをするのが巧みな企業」というだけさ(笑)
たとえば、
あの化粧品会社がなぜ、「無料お試しセット」を配れるか、解る?
普段、タダ同然の溶液に、何千何万もの値段を付けて売り付けてるから(笑)
でも、ああいうCM作りをするから、
大衆は、…女性たちは…
「信頼のおける企業だ」と、信じて止まない…
ボクは、それなりに勤勉な人間だったけど、
どこにしたって、不正に迎合しなきゃ働けないから、
「仕事する」ってことが、辛くなってきた。
そうして賃金労働から離れていくボクを、
ほとんどの大人たちは、「人間のクズだ」と、罵倒した。
…そうかなぁ?
本当に、そうなのかなぁ?
ボクは、そんな彼らに対して、
「会社勤めはしていないけど、
ネットを活用して、個人的に、『真実の発信』に取り組んでいます。」
と、主張してみた。
でも、彼らのリアクションは、
「真実かどうかじゃなくて、おマンマ食えるかが重要なんだよ?坊ちゃん。」
と、ボクをなだめすかすのだった。
…ボクは、とても肩身が狭くなっていった…。
ボクにとって、唯一の救いが、ミサの存在だった。
ミサは、
「月給100万貰って、ウソ八百を並べ立てる人間」よりも、
「無賃金だろうが、真実を発信する人間」に、価値を置く人間だった♪
彼女が肯定してくれていたから、ボクは、
なるだけ優良な経営をする雑貨屋みたいなトコで、
月に数万円を稼ぐ程度だけ、社会と関わりながら、
実家で、ブログなどを執筆する作業に、夢中になれた。
彼女は、
アロママッサージのセラピストとして、とある会社に勤務している。
まぁ、そこそこ優良な会社と言えるよ。
女社長は、ミサ1人しかスタッフを雇わず、
2人が、セラピスト作業だけでなく、ホームページ作成なども請け負う。
だから、低コストでも会社が運営出来ているみたいだ。
お陰で、社長もミサも、かなり万能人間なのさ(笑)
そういうワケだから、ボクらは、
「無料でも高品質」「格安でも高品質」
そういうモノを発掘するのが、上手い。
『クラシックの革命児』



