エピソード4 『星空のハンモック』
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- 2023年3月20日
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エピソード4
シンプル談義はもう少し続く。
「シンプルなのに、美しいのがすごいです。」それはホントに、感心する。
「そう?」
「普通、美しい人たちってあまりシンプルじゃないし、ナチュラルじゃないです。
逆に、自給自足とか断捨離とか言ってシンプルに生きてる人たちは、
あんまり美しくないです。
でも麗子さんの場合、それを両立させてるでしょう?
ブランドものはひけらかさない、香水がぷんぷん臭かったりもしないのに、
でも芸能人みたいにキレイ。
リナちゃんのこともそんなふうにプロデュースしてますよね。
リナちゃんもゴテゴテしてないけど、
髪がおしゃれに梳(す)き梳きだったりして可愛い。
可愛い少女が波打ち際やシロツメクサと夢中で戯れてるの見てると、
まさしく天使だな!って思いますよ。同じ女性ながら、ウットリしちゃう。
美人がナチュラルだと、こんなにも美しいのかって、思い知らされる。
可愛いのにお料理もお手伝いもできて優しいし。
なんか、麗子さん母娘(おやこ)は、
女性の理想像って感じです。こんな完璧に生きられるんだって、
目の前でお手本見せてもらってる感じ。」
「ウフフ。完璧なんてほど遠いわ。
私も苦手なことがたくさんあるし、いっぱい失敗してきたし。
ナチュラルかつ可愛くありたいっていうのは、意識してる。
いつまでも可愛くありたいって思ってるし、少女でありたいって思ってる。
でもそこに大金を費やしたりお肌にコテコテ塗りたくるのは、違うと思ってる。
それよりも内側をキレイにしようと、心がけてるわ。
卑屈な態度は顔の表情っていうか、骨格レベルで影響してくるの知ってるし、
お肉やお酒の量を減らすと、体臭も減るしぜい肉だって減るわ。
甘いものも好きだけど、摂りすぎないようにしてる。砂糖の量も減らして作るしね。
家事とかしっかりやるのも大事。
怠けず体動かすようにすれば、スリムなプロポーションも保てるしね。」
「あ、それ知ってる!
ぞうきん掛け毎日がんばると、二の腕細くなるんですよ!」
「そうそう、そういう感じ。ウフフ。
外側を着飾るのも、とっても楽しいんだけど、
でもそんなにお金かからないなって、近年(さいきん)は思うわ。安くなったもの。お洋服。」
「何気に、ほかの女性よりも美への努力がハンパないんですね!」
「そうかもしれないわ。ウフフ。
でも、『美への努力』というか、ほかの『善い生き方』と兼ねて取り組んでる感じね。
美だけじゃ物足りないのよ、やっぱり。健康や環境も、大切にしたいの。」
「そう。メンタルが美しいのがすごいんですよ。
だからいっそう美しいんだろうと思うんです。
麗子さんもリナちゃんも、なんでそんなに優しいんですかね?
普通、美人ってワガママだったり身勝手だったりするでしょう?」
「私のことはともかく、
リナに関しては、ごうまんな美人にはしたくないって思ってるわ。
貢がれ体質なイヤな子には、育ってほしくないの。
尽くす恋愛・助ける恋愛のできる子になってほしいなって思ってる。」
「そう親が願ったって、叶わないですってば!普通は。」
「だから、見せるものにも気を配ってるつもり。
『すりこみ』って言葉があるでしょう?
ワガママな美人の姿をいっぱい見せてしまえば、
『こういうふうに生きればいいんだな』って小悪魔な振る舞いを学習してしまうわ。
だから、そういうのを見せないようにしているの。
『テレビをあまり見せてない』って、前に話したでしょう?
テレビには、美人のタレントさんがたくさん出てくるけど、
性格的に美しいかっていったら、そうでもない人が多いように感じてて…
人ってテレビのタレントさんに影響されやすいみたいだから、
あんまりそれを見せたくないのね。
小さな頃は、宮崎アニメばっかり見せていたわ。
私、ナウシカやシータが理想の女性だって思ってるの。
『あんな聖女は実在しないから、リアリティがない』って、世間は思ってるらしくて、
だから宮崎さんは、千尋みたいなワガママな子を描くようにしたらしいんだけど、
私は、宮崎アニメは聖女ばかり描いててほしいなって、感じる。
ナウシカやシータがありえないとは思わないし、
仮に現実にあまり居ないのだとしても、その1パーセントの例を映してほしい。
それを見て、『あ、私もこんなふうに生きたいな』って思う子が、
少しはいるかもしれないじゃない?
それこそ、エンタメをナウシカとラピュタしか知らなくて、母親もナウシカみたいだったら、
女の子はきっと、ナウシカやシータみたいな子に育っていくと思うの。」
『星空のハンモック』



