エピソード5 『ドヴォルザークの再来』
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- 2023年4月6日
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エピソード5
ナカジマさんが赴任して来るまで、
僕らの学校の音楽室には、
上等なステレオ・コンポというものが、配備されてなかった。
吹奏楽部員が、
新しい曲のお手本CDを聴くときでさえ、
安っぽいラジカセを、使っていたんだ。
ナカジマさんは、この状況を憂いた…。
学校に、費用の申請をしたのだけれど、許可は下りなかったらしい。
…で、どうしたと思う!?
ナカジマさん、
自分の家から、30万はするんじゃないかっていう上等なコンポを、
自分の車で、運んで来ちゃったんだよ!!
…しかも、
彼が他の学校に転任して行った後も、
彼のコンポは、そのまま遺されているらしいんだ!!
ナカジマさんが学校に提供したのは、
30万のコンポだけでは、無かった!
吹奏楽部で、新しい曲をやる際に、
珍しい楽器が必要になったりすると、
彼、自腹で購入してくれちゃうんだ!!
1つや2つじゃナイよ?
僕が居た2年間の間でさえ、
10品は超えていたんじゃないかなぁ…
上記のコンポを抜いた上で、総額で、50万円は超えてるだろうなぁ…
しかも、
そうして自腹で購入したことを、
部員たちに報告したり、学校に報告したり、しないんだよ!!
モチロン、
それらの楽器もまた、
自分が転任して行ってしまった後も、
僕らの中学に遺していったのだ…!!
『ドヴォルザークの再来』



