エピソード5 『首長の村の掟 -真実の物語-』
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- 2023年3月12日
- 読了時間: 2分
ところで、僕は、
「荷物が少ない旅人」という点で、それなりに有名(?)だ。
高校生が学校に背負っていくような、15リットルの1Dayリュックで、
長旅でも、こなしてしまう。
あとは、トラベル・ギターを別途、肩に掛けている。
腰にもウエストバッグを巻いているけれど、
これは、財布やガイドブックをしまっておく程度のものだ。
出し入れの頻度が高いものを、入れるのだ。
(…あ、この時の旅では、
まだウェストバッグは身に付けて居なかったか。)
15リットル程度の1Dayリュックは、
通常のバックパッカーからすれば、
町歩きや、2泊程度の遠出用の、「サブバック」だ(笑)
彼らは、そのサブバッグを、
あの二宮金次郎の薪みたいな、大きなリュックに収納している。
つまり、メインバッグとしては、
40~50リットル程度の「金次郎サイズ」が、主流と言える。
だから、
僕が、15リットルの1Dayリュックを背負って旅していると、
「…で、メイン・リュックは?」とか、
「バスに、メイン・リュック忘れてますよ!」とか、言われる(笑)
僕は、
僕よりもコンパクトな荷物の海外旅行者を、見たことがない。
…ヤスさん以外は…!!
ヤスさんは、なんと、
「腰に巻いているウエストバッグ、ただそれだけ」
なのだ!!
「その中、何が入ってるんスか?」と、尋ねると、
「Tシャツとパンツが、1組ずつ。
それと、ノートパソコンと電子辞書やな。
それだけ!」
と、潔く、言い切った…!!
「は…!?」
僕は再び、目を丸くする。そして、続ける。
「でも、バスタオルとかは?」
「バスタオルは、コレや!」
アタマの安っすいフェイスタオルを指差して、笑っている。
「コレが、バスタオルであり、フェイスタオルであり、手ぬぐいであり、
シーツであり、マフラーや!」
「…!?」
「可能な限り、モノを兼用しよう」
という僕のポリシーは、
…まぁ、元からそういう価値観ではあったけれど…
生涯2回目の放浪で、このヤスさんに出会ったことで、確立された!
それと、
この安っぽい外見とは裏腹に、
ウエストバッグの中には、最新鋭の極小ノートパソコンが入っている!
その、光と影ほどの対照的なギャップが、面白かった!
この、ヤスさんという人は、
およそ、あるゆる系統のキャラクター(人格)を、
己の中に内包しているようだった。
このような超・多面的な人間には、そうはお目に掛かれない!
『首長の村の掟 -真実の物語-』



