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エピソード52 『トルコで見つけたドラゴンボール』

  • 執筆者の写真: ・
  • 2023年3月13日
  • 読了時間: 2分

トルコの中部にある、

ネムルトダーウの山頂を目指して、やってきた。


この山へは、

麓の町から、ツアーに参加するしかナイんだ。

ツアーは、山腹の宿で一泊して、

早朝のサンライズに備える…



ツアー・バスは、

昼過ぎにはもう、宿に着いちゃう。

夕方に一度、山頂の観光に行くけれど、

それまでにはまだ、かなり時間があった。


ほとんどの旅行者たちは、

宿の中でのんびりしているけれど、

僕はいつも通り、

ギターとカメラを抱えて、近場を散歩することにしたよ。



…おや?

山肌に、誰か居る!!


近寄ってみると、

数人の女性たちが、何やら野良仕事をしていたよ。



「旅人なんて、珍しいわねぇ?」

と言うわりに、

大人の女性たちは、警戒心が薄かった。

都市の成人女性たちは、こんなにあどけなく笑ったりは、しないなぁ。

山腹の彼女たちも、ムスリム特有のほおっかむりをしてたけど、

価値観やモラルが、ずいぶん違うのかもしれないよ。


大人の2人は、

割りと器用に、英語を操った。

山で暮らしていても、

学校にはきちんと、通っているのかもしれない。

はたまた、

暮らしの中で、自然と覚えてしまうのかもしれない。



彼女たちは、

なにやら、草をたくさん束ねては、ぐるぐる巻きにしていたよ。

こんな風景、見たことナイなぁ。


この山でも、やっぱり、

チカラ仕事をするのは、女性の役割だった。


少しやらせてもらったけれど、

かなりチカラの要る作業だったさ。


彼女たちは、涼しい顔で、

淡々と、それをこなしていく。


馴れてしまえば、なんでもかんでも、容易になる。

馴れるまで頑張るか、すぐに弱音を吐くか、

その2択があるだけなんだ。

金メダリストを目指さないなら、

誰にだって、何だって、出来ちゃうのさ♪



僕は、彼女たちから少し離れて、

草原の真ん中で、ギターを取り出した。


僕が気持ち良さそうに歌っていると、

彼女たちは、仕事を中断して、僕のところへやってきた。

ギターに、興味を示したようだった。


一人ひとりが、ギターを抱えて、

思い思いに、爪弾いていた。



珍しいモノを持つ環境にある人は、

それを見せびらかして自慢したり、 見世物にして高い金を取るのが、

役割なんかじゃ、ナイんだよ?


それらに馴染みのないヒトたちに、

報酬なんぞ考えないで、快くシェアしてあげるコトなのさ♪


それが、豊かな国に生まれた僕らの、

使命であり、役割なんだぜ?



キミは、何か珍しいモノを手にしたら、

「コレでいかにお金を稼ごうか…」

なんて、すぐに考えてしまったり、していないかい?


『トルコで見つけたドラゴンボール』

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