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エピソード8 『小さな大ちゃん』

  • 執筆者の写真: ・
  • 2023年4月7日
  • 読了時間: 1分

エピソード8

「そういう方向」にも、

ムカイくんみたいのが居れば良かったのだが、

ムカイくんみたいのは、

雀荘にもパチンコ屋にも、居ないのだ。


ヤツは、「遊びの天才」だったけれど、

金が絡むようなプレイ・スポットには、繰り出さないのだ。

「金が無くても遊べる」人間だったのだ。



豪邸を買ったりしなくても、自分で秘密基地を作る。

テーマパークに行かなくても、公園にすごろく場を作ってしまう。

警察に追われるような人間では無いが、

ケイドロをやれば、およそ警察には捕まらない。

あんなに高いところから飛び降りられたら、誰も追跡出来ない。



ヤツは、とても頭が良かった。

普通、頭の良い人間は、

「より多くお金を稼ぐため」に、その頭を使う。

けれどもヤツは、

「お金を掛けずに地球を遊び倒すため」に、頭を使った。

「より面白いジョークを考えるため」に、頭を使った。

「みんなが遊べるオモチャを作るため」に、頭を使った。


『小さな大ちゃん』

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