エピソード9 『碧い鳥 -最高の医療は何だ?-』
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- 2023年3月30日
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エピソード9
陽菜たちは、次のドアをくぐった。
再びまた、施術ベッドが幾つも並んでいます。
そして、やはり2人の白衣がなにやら施術をし合ってる。
陽菜は、部屋に入ったとたん、体がボワっと熱くなるのを感じました。
「うわ、これはレイキ?」
「おぉ、お嬢さん、レイキを知っておられるか。
しかし残念!この部屋は、レイキではなく気功の研究室です。」
「気功かー!」
気功は、間近で見るのは初めてです。
「まぁ、気功もレイキも兄弟のようなものです。同じエネルギーワークですから。
レイキは、気功を強力にしたものですね。」
「そして、お手軽でもありますよね」陽菜は付け加えた。
「ははは。今でこそお手軽なメソッドの代名詞ですが、
本来レイキは、決して、お手軽なものではないんですよ?だから強力なんです。」
「お手軽じゃないんですか?」
レイキなんて、伝授を受ければ誰にだって扱える。それが、お手軽じゃないなんて…
「えぇ。元々は、お手軽ではありませんでした。
それこそ、気功の兄貴分なのです。
気功の探求者の中で、悟りの境地に達した者だけが、扱えたものだったのです。」
「気功って、中国4000年の歴史があって、すごく厳しい鍛錬がいりますよね?」
「そうですとも。一朝一夕には身につきません。
エネルギーを感じ、それを一点に集中させ、そして放つ。
この技には、とても集中力が要りますし、鍛錬が要ります。
その上、
気功を放った場合、そのまま術者のエネルギーは消耗してしまいます。
とてもリスキーな技と言えますね。」
「だから、それをお手軽にしたのがレイキじゃないんですか?」
「ははは。『お手軽』じゃないんですよ。
気功を『超越』したのが、レイキなのです。
気功実践者の中でも、大家(たいか)と呼ばれるような熟練者たちは、
レイキと同等なエネルギーを扱います。
つまり、自分のエネルギーを消耗せずに、他者を癒すのです。
この境地に達するためには、エゴを完全に手放さなければなりません。
金銭欲も名誉欲も、手放さなければなりません。
皮肉なパラドックスですが、『大家になりたい!』と願っているうちは、
大家にはなれないんですな。ははは。」
「レイキも、エゴが強いうちは上手く流れないですよね。」
「そう。結局何にせよ、エゴが強いうちは上手くいきませんよ。
まぁとにかく、
レイキが扱えるなら、気功に憧れる必要はないし、習う必要もありませんよ。
ただし、
『エゴが邪魔になる』ということだけは、肝に銘じておいたほうが良い。
…それで、
なぜお手軽なレイキが、現代人に開放されたか、ご存知ですか?」
「ううん。わかりません。」
「地球を癒すためです。
気功は、人間を癒すためにもたらされた技でした。
ですから、それなりのリスクと引き換えに、扱うべきなのです。
しかしレイキは本来、人間のためのものではないのです。
人間にももちろん効果的ですが、それは真の目的ではありません。
蝕まれた地球を癒してあげるために、存在する技なのです。
この真実も、ほとんど誰も気付いていません。
現代レイキを蘇らせたMr.ウスイすら気付いていないのですから、
その後継者たちが気付くのは、難しいことでしょう。」
『碧い鳥 -最高の医療は何だ?-』



