11 アイドルの落とし穴 『トモコのセキララ恋愛講座』
- ・
- 2023年3月25日
- 読了時間: 7分
11 アイドルの落とし穴
だんだん話がディープになってくるけど、大丈夫?
あなたが小学生だったりするなら、これ以上は読まないほうが良いかもしれないけど。
次は、珍しいお客さん。
ゆっこちゃんの学校の生徒さんらしいけど、名前は伏せるわぁ。
「トモコさん初めまして!
イキナリですけど、
私が来たこと、内緒にしてもらえますかぁ?
私、某アイドル・グループの研究生やってるんですぅ。」
「研究生って、2軍みたいなのよね?ジャニーズジュニアみたいな?」
「ハイ。そういうカンジ。」
「へぇー。タレントの卵さんが、どんなお悩み?」
「私最近、アイドル活動続けようかどうか、迷ってて…」
「なーんだぁ!じゃぁ、さっさとヤメちゃったほうがイイわよぉ。」
「えぇー!?みんなは『もったいない!』って言うのに…!?」
「みんながどう思うかは知ったこっちゃナイわぁ。
私は私の経験や価値観からモノ言うけど、
アイドルなんて、ちょこっと経験すんのは楽しいけど、
長いこと続けるのは、オススメしないわぁ。」
「どしてですか?」
「っていうかアナタは、
どうしてアイドル目指したのよ?」
「私はぁ、単純に、テレビでアイドル見てて、憧れたんですぅ。」
「ふぅん。
で、その憧れと現実に、ギャップを感じたんでしょ?」
「ギャップ?ギャップっていうのは、ピンとこないんですけどぉ…」
「あらそう?まだ黒いトコ見てないのかしらねぇ。
じゃぁなんで、タレント活動ヤメたいのよ?」
「なーんかタレント活動はじめてから、
カラダ弱くなってきちゃって…
体力は自信あるんですけどぉ、なんでですかねぇ。」
「へぇ。千代の富士みたいなコト言ってんのねぇ。
…もしかして、
あなたの事務所、恋愛禁止?」
「はい。トーゼンのごとく。」
「ははーん。
なおさらのこと、その事務所ヤメたほうがイイわぁ。
っていうか、
順序よく話しましょかねぇ。
あなた、そもそも、
アイドルってどういうお仕事か、知ってて入ったの?」
「え?そりゃぁ知ってますよぉ。
歌うたったり、握手したり、グラビア撮ったり…」
「そうねぇ。じゃぁ、そのお客さんたちって、
あなたの何を目当てにお金払ってるか、知ってる?」
「えー?曲に感動するからですかぁ?」
「あはは!違うわよぉー。
純粋に音楽を聴きたいなら、アイドルが100万枚も売れたりしないわぁ。
いい?
テレビの前のメンズたちは、オナニーがしたいのよぉ。」
「オナ…!?」
「あはは!ごめんなさぁーい!単刀直入すぎてぇ(笑)
でも、真実を知っておいたほうがイイわぁ。
事務所はキレイゴトしか言わないでしょうし。
いい?
アイドルっていう職業は、
世のメンズたちに、『オナニーのオカズ』を提供するお仕事なの。
風俗とあんまし変わらないのよぉ。」
「で、でも!私の事務所、ヌードとかは無いですよ!?」
「あらぁ。やっぱり今のコたちは、世間知らずなのねぇ…。
知らないの?
メンズたちは、裸なんか見なくてもオナニーできるのよ。コウフンするの。」
「それ、水着タレントのことですよねぇ?
私たちは、水着もほとんど着ないですよぉ。」
「そうなの?でも、別にどうでもイイわぁ。
水着ももちろん、オナニーのオカズになるけどさ?
ミニスカートはいてるだけで、もう、オナニーのオカズなのよ。
パンチラすら、見えてなくたってイイのよぉ。」
「えー!ウソでしょぉ!?
だったら、女子高生なんてみーんな、『オカズ』じゃないですかぁ!?」
「そうよぉ!
だからアイドルたちは制服みたいな衣装着せられてんだし、
ブルセラとか売春とかが、流行るんじゃなーい。」
「ウソでしょぉ!?」
「そう。女性からすりゃ、信じられないわよねぇ。
パンチラはまだしも、『太ももの何がエロいの!?』って私も思うわぁ。
でも、
その男女間のエロスのギャップを、上手く利用してんのよぉ。
オトメたちに『裸になれ!』って言ったら、誰も集まってくんないけど、
可愛いミニスカ程度の衣装なら、月給5万でもほいほい集まるからねぇ。
それで、AV作るよりも儲かるんだから、
アイドル業界ってのは、ボロ儲けなのよぉ。真っ黒い業界なの。」
「でも、私の事務所は違うと思う。スタッフさんたち、優しいですよぉ?
エッチな目とかしてないし…。」
「それは全部、演技なのよぉ。誠実なフリをしてんの。
男性っていうのは、そういう演技が上手なのよぉ。驚くほど、ね。」
「でも、でもぉ……」
「話、続けるわよぉ?ショック死しないわよねぇ?
実際に、今、想像してごらんなさい?イメージしてごらんなさい?
ファンのメンズたちは、爽やかそうに見えるコも含めてみーんな、
あなたのミニスカ写真でオナニーしてんの。ヨダレとかたらしながらさぁ。」
「…おぇぇ!」
彼女、本気で吐き気もよおしちゃったわ。
可哀そうなことさせちゃったけど、でも、
これぐらい苦しんで実感したほうが、イイのよねぇ。
私は、せめてものフォローに、ティッシュとゴミ箱を差し出した。
「ほらぁ。苦しいでしょ?
それが、アナタたちがやってる仕事の、真の姿なのよぉ。
極端に言えば、
風俗やる覚悟がナイんなら、アイドルはやらないほうがイイと思うけどぉ。」
「…はい。ヤメると思う…。」
「ついでだから、もっと暴露しちゃおうか?
話、聞いてく?」
「…はい。聞いてく。」
「今、『風俗と同じだ』って言ったでしょ?
あなたの事務所は無いのかもしれないけど、
アイドルっていうのは、オーディションのときにセックス強要されたり、すんのよぉ。
『みんな通ってる道だけど、キミ、どうする?
代わりなら幾らでも居るから、イヤなら帰ってもらって構わないんだよ?」
とかって、悪代官みたいなオヤジが言うの。
入隊試験のときだけじゃ無いわよぉ?
それからずーっと、割りのイイ仕事取るたんびに、
『セックスするか?クビになるか?』って、脅迫され続けんのよぉ。
オマケに、そのセックスの様子が、ビデオで盗撮されてたりするわ。
もちろん、AV業者とかに売られて、あなたのセックスが出回っちゃうのよ。
そんな目に遭ったら、もう、自殺したいわよね!」
「…………。」
「お金の面だって、ヒドいモンよぉ。ヤクザよぉ。
たとえば、
アイドルたちの生み出したお金が1ヶ月で1,000万円だとしたら、
事務所の取り分が、900万円くらいでしょうねぇ。9割!
残りの1割を、さらに、グループ全員で割るのよ。
すると、一人あたりの分け前が、10万とか?…稼ぎ出した金額の1/100よ(笑)
でも、時給800円でアルバイトしてるコたちからすれば、
可愛い衣装着れて、歌って踊って10万貰えられば、それで満足しちゃうのよねぇ。
だから、こういう分配でもアイドル志望者が絶えないワケ。
まぁ、親が賢かったりするなら、当然、異論を唱えるわよね。
でもそうやって歯向かおうもんなら、芸能界から追放されちゃうワケ。
鈴木あみちゃんとか、そうだったじゃない?
「わたし…人間不信になりそう…」
「そういえば、体調不良が云々って言ってたでしょ?
あれ、どうしてかわかる?
「わかんないです。ストレス?」
「ストレスもあるかもしれないけど、もっと重要な理由があんのよぉ。
あなたの事務所、恋愛禁止なんでしょ?」
「はい。それって、体調に関係するんですか?」
「大アリよぉ。
思春期以降の女子たちにとって、セックスって重要な健康ケアなのよ。」
「えー!?セックスが??」
「そうよぉ。
『セックスすることで女性ホルモンが分泌される』なんて、聞いたことあるでしょ?」
「あぁ、あるカモ。です。」
「私も、医学的なことはあんまりワカンナイけどぉ。
とにかく、オトメたちがセックスを抑圧するのは、健康に悪いのよ。
ストレスも溜まるでしょうし。周りのみんなが羨ましくてミジメになるでしょうし…。
良いこと無いわぁ。
…っていうか、
事務所が恋愛禁止を掲げてなくても、実質的には禁じられてるようなモンだからね?
アイドルなんて、 四六時中、週刊誌にストーカーされんのよ?
んで、ちょっと路上キスでもしようモンなら、
もう翌日には、全国に『路チュー』写真が出回ってんのよぉ。
うかうかデートなんてできたもんじゃないわ。
私だったら、耐えられないわね!
彼氏とはノンキに腕組んで、ぶらぶら散歩したいものぉ~。
若いうちなんて特に、
恋人にはならないまでも、色んなメンズと食事くらいは交わしてみたいモンだし。
でも、たかだかサイゼリヤで食事してるだけでも、
『浮気か!?』『不倫か!?』って叩かれんのよぉ。
はぁあ。恋愛を抑圧された青春なんて、死んでるのと同じじゃない!?」
「…アイドルって、ヒドい職業だったんですねぇ…
輝かしいモノだとばっかり思ってた…」
「ちょと待って?
アイドル自体は、必ずしも、悪くナイのよ?
オナニーのオカズに過ぎないとしても、それでもさ、
そういう役割って、世の中では重要な役割なのよぉ。
でも、今のアイドル業界は、
あなたたちオトメをダマすようなカタチで回ってるでしょ?それが問題よねぇー。」
『トモコのセキララ恋愛講座』



