2 「不良」ではなく、「やんちゃ」
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- 2023年3月3日
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2 「不良」ではなく、「やんちゃ」
…と言っても、
「どっち付かずなグループ」の7人が「親友」かと問われると、
そこまでは至らない気が、する。
みんな優しかったから、私が本心やヘンなクセを打ち明けたりしても、
それなりに受け入れてくれただろうとは、思う。
けれども、
8人ともやや内気だったから、
スケスケのネグリジェ1枚だけ羽織って、一緒に銭湯に入るような…
そんな微妙な、距離感だった。
「最高の友情!」っていうのも経験していないし、
「孤独…」っていうのも、経験しなかった。
また、高校時代の私は、
恋愛についても、「どっち付かず」なカンジだった。
クラスの男の子たちは、
例の会長を含んで6人くらいの、「やんちゃっ子」たちが居た。
「不良」ではなく、「やんちゃ」だった。
こういうバランス感覚の男の子がクラスを盛り上げてくれていたのは、
とても、助かった。私たちのグループの8人は、そう感じていた。
「不良」な男子は、ちょっと怖いから…
「やんちゃっ子」たちは、誰も、優しかった。
ちょっとイジメっ子っぽい雰囲気のコも、居たには居たけれど、
「イジメっ子」と定義するには、やっぱり、優し過ぎると思う(笑)
…となれば、
彼らのグループ全体も、優しかった。
男のコたちは…高校生くらいなら特に…
「より、カワイイ女のコたちと遊びたい」
と、感じるものだと思う。
私のクラスの、「カワイイ子グループ」の4人は、
それはそれは、カワイイ子が揃っていた!
何しろ、そのうちの3人が、
在学中3年間のミスコンを、独占してしまったくらい!
更に、
ミスコンに選ばれることの無かったコも、充分に、カワイかった!
…であれば、
「やんちゃグループ」の男のコたちは、
何かと「カワイイ子グループ」のコたちを誘うのが、然りだと思う。
けれども、
彼らはなにしろ、優しかったのだ!
私たちのことも、時々は…半分近くは…、声を掛けて、遊んでくれた。
「そんなの、女にだらしないだけだ!」
と、あなたは思うかも、しれない。
けれども、
彼らは、クラスの女の子と遊ぶときに、お酒を飲んだりはしなかった。
夜遊びも、文化祭の打ち上げくらいしか、記憶に無い。
また、
私たちのグループにも、カワイさレベルの上下はあったけれど、
彼らのうちの誰もが、ほとんどみんなに、平等に、
話し掛けたりジョークを言ったり、してくれていた。
彼らのことを悪く言うウワサは、在学中3年間を通して、
一度たりとも、一人たりとも、耳にしなかった。
本当に、
優しくて、穏やかで、博愛的な男子たちだったのだと思う。
…そんなワケなので、
私のようなコでも、
文化祭終わりの真っ暗な中を、
自転車の後ろに立ち乗りして、家まで送ってもらったりするような、
「優しさ」や「ドキドキ」や「男のコの温もり」を、経験させてもらえた。
…もちろん、
当時の私が、一人暮らしの女子大生だったなら、
暗い夜道を家まで送るのは、「送りオオカミ」の下心を疑う。
でも、当時の私は、
胸も小さかったし、何より、自宅に暮らしていたのだ。
…それでもまだ、
「下心ゆえの優しさに決まってる!」
と、あなたが言うなら、それはそれで、構わない。
少なくとも、
当時の私と、私たちは、
彼らの「控えめな恋愛好奇心」に、ステキな思いをさせてもらった。
あなたがどう思おうが、私たちの充足感は、揺らいだりはしない。
『星砂の招待状 -True Love-』



