3 プレ・スクール 『トモコのセキララ恋愛講座』
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- 2023年3月25日
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3 プレ・スクール
そんなゆっこちゃんの予想外な面を目撃したのは、
あれは確か、ゴールデンウィークじゃなかったかしら。
私、ATMに用事があって、
しばらく、ゆっこちゃんにお店番をしてもらっていたのよね。
それで、私がお店に戻ってみると、
ゆっこちゃんのお友達が、来てたのよー。
しかも!しかもよ?
あの子たち、エロ本なんて広げてんのよー!
私は当然、見逃さなかったわ!
「あらー?
コレはコレは、たいそうな物をお持ちで…!」
「ご、ごめんなさい…。」
ゆっこちゃん、ロコツに真っ赤になっちゃった!
「いえ、お姉さん!ゆっこは悪くありません!
アタシが勝手に持ってきたんです!ゆっこは悪くありません!!」
すかさず、その見知らぬお友達が、フォローを入れたのよ。
まぁ実際、ゆっこちゃんが持参してくるとは思えないわよねぇ。
っていうか、別に怒ることなんかじゃナイでしょ?
性に興味を持つのは、15歳にもなれば、自然なことだもの。
だから私も、すかさずフォローしたわよ。
「ゆっこも『アタシ』ちゃんもぉ、どっちも悪くないよぉ!
このコはちょいとウブだからねぇ、
こういうコトを教えられるお友達が居るなら、一安心だわー♪
『アタシ』ちゃん、ギャルでも無いし、不良でも無さそうだしぃ。」
「…あの、
褒められてるんですか?けなされてるんですか?」
チアキちゃん、目をシロクロさせている。
彼女、チアキちゃんっていうのよ。
「んー?どっちかって言えば、褒め言葉ぁ?」
私は、彼女を萎縮させないように、オーバーなくらいにおどけて言ったわ。
女子高生だった頃の私を思い出しながら。
「ならイイけどぉ。キャハ。」
チアキちゃんたら、カワイイのよー!キャハ。
私は、思ったことを素直に、チアキちゃんに言ったわ。
「あなた、カワイイわねぇ。
そんなカワイイ顔して、セックスに抵抗がナイと来りゃぁ、
メンズたちから引く手数多でしょう?」
「引く手数多??」
ゆっこちゃんは、こういう言葉、わからないみたい…。
「モテモテってことよ♪」
私は、ウインクしながら言った。
チアキちゃん、目を丸くしながら言うのよ。
「えー!?
ゼンゼン、モテるとか恋愛とか、
まだそういうお年頃じゃぁ、ナイんですよー!!」
「あら?アンタ、自覚してナイのねぇ?
メンズたちが、
『オマエはチビだから、コーフンしねぇよ』とか何とか言ってきたら、
『オマエはチビだけど、オレはロリコンだから、コーフンするよ』
ってイミなのよー?」
「えー!?そんなこと、ナイナイ!!」
あちゃー。この子はホントに、オトコ心ってモンがわかってないんだわぁ。
…ホントに本当に、そうなのよ?
胸が小さかろうと、
ルックスや仕草が可愛いらしかったりするなら、
15歳だろうと10歳だろうと、恋愛対象として見られてるのよ。
性的興奮の対象なの。あなた、知ってた?
あなたがもし可愛らしい顔してるなら、たとえ10歳でぺったんこ胸であっても、
いとこのお兄ちゃんとお風呂に入ったりしたら、ダメよー?
私は、チアキちゃんに言ったわ。
「…まぁ、
自分の魔性さを自覚してナイくらいのほうが、
女のコは、カワイイわよ♪
あなた、大人になっても、
お化粧やオシャレは、最低限にしといたほうがイイと思うわ。」
「どうしてですかー?」ゆっこちゃんが尋ねた。
ほらぁ、この子だって恋愛に興味津々なのよぉ!カワイイ。
私は、誇らしげに答えた。
「理由は、2つね♪
1つは、
ホントの『小悪魔』になっちゃうから。性格が悪くなるってことよぉ。
もう1つは、
『モテ過ぎる』から。
モテるってのはキモチイイもんだけど、
『モテ過ぎる』のは、色々と、煩わしいモンなのよぉ。」
「…!!
お姉さん、アタシ、毎日ココに通ってもイイですか!?
女を磨く、師匠になってもらいたい…!!」
チアキちゃんは、私の手を握ってぴょんぴょん跳びはねる。
「あはははは!アンタ、面白いコねぇ。
ユーモア・センスまであるとなると、
付き合ったメンズは、ゾッコンになるだろうなぁ!」
そうなのよ!絶対この子、メンズたちをメロメロにしちゃうわ。
『トモコのセキララ恋愛講座』



