49 名前に「ユキ」が付くヒトたち
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- 2023年3月3日
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49 名前に「ユキ」が付くヒトたち
豪華な朝食が済むと、
庭先で、日向ぼっこをした。
例の三線のお兄さんが、三線を披露してくれた。
私は、三線の音色を直に聴くのは、初めてだった。
三線の音色をバックに、
旅行者たちは、とりとめもなく、会話をしていた。
私は、
庭先に置かれていた自転車のサドルに、逆向きに腰掛けていたのだけれど、
その自転車に貼られていたネーム・シールを見て、
また、驚いた!!
「クサドミ ユキコ」
と、書かれていたのだ!!
私と一字違いな名前ではないか!
私はおばぁを呼び寄せて、
コウフン気味に、尋ねた。
「ひょっとして、
おばぁも、ユキコさんなんですか!?」
「いやいやぁ、
ソレは、泊まってる女の子の自転車よぉ。
レンタサイクル屋で自転車借りると、
シールに名前書いて、貼っとくんさぁ。
その子、まだ寝てるなぁ。」
「実は、私も、ユキコって名前なんです!
それで、ビックリしちゃって…」
「あぁぁ、
“名前に『ユキ』が付く人たちは、霊的な人生を生きる”
って、ばぁちゃんが言ってたなぁ。
竹富に来るような旅行者は、
霊的な感性のモンが、多いからぁ、
似た名前が集まるっちゅうのも、フシギでは、ナイだろなぁ。」
私の頭の中で、
パズルがピタっとハマった!!
覚えているだろうか?
ヒロさんの名前もまた、「ヒロ『ユキ』」だった。
彼は、「シンクロ」という言葉を使っていたけれど、
後々知ったところによると、
それは、スピリチュアル用語の1つだった。
彼は、
霊とか神とか、そういう言葉は一切、使わなかった。
けれども、
彼の思想や生き様は、
「精神性」とか「道徳」とかいった概念を、遥かに超越していた。
彼もまた、
「霊的な人生を歩む、『ユキ』の一人」
だったのだ…!!
『星砂の招待状 -True Love-』



