53 天使の夢 Ver.2
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- 2023年3月3日
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53 天使の夢 Ver.2
私は、
ひとしきり星砂探しに精を出し、くたびれると、
波音の子守唄に誘(いざな)われて、浜辺で眠ってしまった。
私は、夢を見た。
夢の中で、
私は、まったく同じ浜辺に、居た。
風景が、キラキラしていた。
キラキラした無数の何かが、うっすらと漂っているようだった。
私は、目を細めたり、焦点をボカしたりして、
漂っているものの正体を、見極めようとした。
でも、
力めば力むほど、目を凝らせば凝らすほど、
それは、私の焦点からスルっと逃げていった…
私は、目が疲れてきて、
いったん両目をギュッとつむって、目頭を押さえた。
再び、目を開けてみると…
背中に白い翼の生えた、小さな子どもたちが、
ケラケラと笑いながら、ビーチにしゃがみこんでいた…!
…天使…!?
私は思わず、声を出してしまったのだけれど、
わずか数メートル先に居る天使たちは、
私に、気付いてくれた!!
今度は、私に、気付いてくれたのだ!!
彼らは、ケラケラと笑いながら、
私に手招きをした。
私は、
天使たちの輪に加わって、
一緒に、星砂作りをした。
作り方なんて、知っていた。
そんなの、1日前に、夢で勉強したばかりさ♪
私は得意気に、
天使たちに、星砂作りを見せびらかした。
彼らはまた、ケラケラと笑い、
手をたたいて、喜んだ。
星砂作りにはすぐに飽きてしまって、
私たちは、波打ち際で、水掛け遊びを楽しんだ。
やはり、3歳児のごとく、
無邪気になって、夢中になった。
彼らは、ただただ、
ケラケラと笑っていた。
何も持たず、何も着ていなかったけれど、
そのケラケラと笑う笑顔は、
最高に、幸せそうだった。
彼らが、一縷(てん)の曇りもない最高の笑顔で居続けるために、
物的なモノなど、何一つ、必要ナイようだった…!
笑顔で居るためには、物的なモノなど、必要ナイようだった!
私は、その真実を、
はるか昔から、知っていたような気がした。
私は、その天使たちと、
はるか昔から、友達だったような気がした。
『星砂の招待状 -True Love-』



