えぴそーど124
一行はついに魔王を討伐した!
そして冒険の出発地点である、トキョーのアリアハンの城へと凱旋した!
ドキドキ。一行は緊張の面持ちで餞別のお言葉を頂戴する。
王「よくぞ戻った!
よくぞ魔王を倒してくれた!
ぷぷ!コチョコチョの・・・ぷぷ!
コチョコチョのカンナよ!」
カ「ちょっとぉーー!!なんでそんな浮き名が付いてんのよぉーー!!」
王「うぉほん。
そなたの輝かしい雄姿は、未来永劫この世界全体に語り継がれていくであろう。
何せ映像もしっかり残っておる。
コチョコチョのカンナよ!ぷぷ!」
カ「完全に罰ゲームじゃないのよぉーーー!!!!」
ヒ「あぁーあ、カンナに主役の座を奪われちゃったけど、まぁいいかぁ(´_ゝ`)」
王「いいや、そなたもよくがんばったぞ。遊び人ヒナタ」
ヒ「遊び人じゃなーい・・・こともないーーーー!!!!( ̄▽ ̄)」
ミ「魔王を倒してこんなにおちょくられたパーティーって、他にいたのかしら(^▽^;)」
セ「ママも映像にうつってるよ?」
ミ「いいのよ、私は(≧∇≦)」
王「しかし何はともあれ、そなたが仲間たちを率いたのだ。
そして私との約束を見事果たしてくれた。
餞別を与えよう。約束は覚えておるぞ。コスメ100年分を支給しよう。イヴさんローレシアの香水ももちろん付ける」
ヒ「あぁ、それだけど、もういいよ(・∀・)臭い香水もういらないし。
それって税金でしょ?オシャレのために税金の無駄遣いするってなんかダメじゃん。だから褒美は29ゴールドのCUのカーディガンでいいよ。ミライちゃんと同じ青いやつ♡」
王「なに!?本気で言っておるのか!?」
ヒ「いいよ、高いものはカンナに買ってもらうから♡」
カ「自分で買いなさいよ!」
一行「きゃははははははは!」
王「そうか。
では盛大な宴にしよう。祝賀会の用意が出来ておる」
ヒ「それもいいよ。アタシたちお酒キライだし(´_ゝ`)
王様たち飲んでいいよ」
王「なに!?」
ヒ「アタシたちお城ってキライだから、もう行くわ!
じゃぁねー」
カンナもミサトもセナも、ヒナタに同意するのだった。褒美もごちそうももらわずに、城を後にする。
王「むう・・・!
何も貰わずに去っていく最後の後ろ姿だけが・・・古の伝説の勇者ロトによく似ておる・・・!!!!!」
城を出ると、町人たちが出迎えてくれる!
町「おぉ!勇者様だ!・・・コチョコチョの!ぷぷっ!」
町「おぉ!コチョコチョのカンナってあれか!ぷぷぷ!」
町「今度の勇者は遊び人らしいぜ!」
カ「がーーーーん!!!
私ぜったいトキョーで暮らせないじゃない!!!!!!」
ヒ「大丈夫だよ♪」
ヒナタはカンナの肩をがばっと組んだ。
ヒ「一緒にもっと旅を続けようぜ(*'▽')」
セ「セナもぉー!」セナはヒナタのお尻に抱き着いた。
ミ「うふふ。私もついていっちゃおーっと♪」ミサトはカンナの背中に抱き着いた。
テ「ぷっきゅー♡」
カ「うぅぅ。
いいの。いいのよ。大道芸人に間違われたって、世界を救えるならそれでいいの」
なんとなしにカンナがそうつぶやくと・・・
「お呼びかな?
秘密の呪文が聞こえたが」
なんと、背後から奇妙な声が聞こえる。
4人「まさか!?」
マ「どこへでも、運んでいってやろう。
人気者のそなたらが、静かに暮らせる場所までな」
4人「マスタードラゴンーーー!!!(∩´∀`)∩」
4人はマスタードラゴンの背に乗って、再び広い世界へと飛び上がった!
ヒ「おわーーーり なーーーき たーーーび♪(*'▽')」
セ「たーーーび♪(*◕ᗜ◕*)」
ヒ「まだ15歳だからあと80年くらい旅できるかな?( *´艸`)」
カ「私ギターの練習したくなってきちゃった気がする」
ミ「うふふふ、うふふふふふ( ˊᵕˋ* )
ホコリかぶったシタールだったら雑貨屋さんにあるわよ?」
カ「もうアリアハンには戻りたくないわっ!!」
おしまい♪
執筆ウラ話(≧∇≦)
「いかに削るか」にこだわってみた
前作『天空の城』は、ラノベよりも文学寄りの、文章情報量の多いものを目指しました。
その次は、逆にラノベよりもさらにシンプルな、「4コママンガ」「1ページマンガ」といった雰囲気のものを目指しました。
新しい国にやってきたいきさつも、国の様子に関する説明も、極力省きます。読み手にとってより読みやすい、労力を使わないものをと心がけました。
『プリキュア』『おジャ魔女』を見て育ってきた子たちが、その次の流れで楽しめるようなものを、というイメージです♪
続編は・・・
反響があれば考えますが、やるとしても時間経過の概念がない『クレヨンしんちゃん』とかみたいなギャグマンガ形式でしょうね。魔王を倒したあとにさらに読み応えある起承転結を作るのは難しいな、と感じています^^;
ヒナタやカンナのキャラクターを使って漫才みたいなギャグマンガを書いていくのは、それなりに面白そうですね^^
カンナの恋の行方なども、頭の中にあるにはあります。
実はカンナが陰の主人公!
『まおマジ』の主人公は影山ヒナタです。
しかし、ヒナタをヒロインとして暴れさせつつも、「カンナが人として成長していく物語」を描きたい目論見がありました。カンナと自分を重ねる読者さんが大勢いてくれても、うれしいです(*'▽')
最後のバトルでカンナが戦闘を牽引し、魔法使いなのに肉弾戦(?)までがんばっちゃうのは、深いメッセージがあります。魔法使いに憧れる少女たちには、カンナのようになってほしいのです。
カンナの恋愛模様も、色々と考えて描いています。
カンナの前世は『天空の城』のサーヤ!
カンナの前世は、前作『天空の城』のサーヤなのです。サーヤの次の人生が、カンナです。
前作でサーヤは、「私は魔王の討伐までは行かない。才能で出来る範囲で人助けすれば充分」と言ってガーデンブルグに留まり続けます。それはそれで良かったのですが、その人生の死後、「次はもうちょっと体を張るぞ!」という人生目標を掲げてカンナとして生まれたのです。
多くの場合、そういう魔法使いは生まれて大きくなると勇気を失ってしまい、また中途半端な英雄に留まってしまいます。しかしカンナは、自分のブループリントを見事に果たしました!「勇気」「自己犠牲」「体を使う」ということから、逃げなかったのです。
普通、魔法使いは、戦士の陰に隠れて攻撃を避けようとします。しかしカンナはこのパーティにおいて、戦士のごとく前衛で壁になり続けたのです!「そういうタフな魔法使いになりたい」と自分に挑戦したかったのです。
ヒナタはIQ200の天才(笑)
ヒナタは、IQ200とかメンサとか形容されるような天才です。
頭の回転が速いのですが、どうも彼女の転生はその天才的頭脳を持てあましがち(無駄遣いばかり?)で、「もっと社会のために頭を使いなさい!体も使いなさい!」という戒めを込めて、勇者の家系に生まれ落ちました。
本当は、魔王に対峙するまでにもう少し実際的な強さや勇気、正義感を身に着けるべきでした(笑)ちょっと不甲斐ない勇者だったと言えます。かなりカンナに助けられました。
そのため、エンディングの後の再度の旅立ちでは、ヒナタはもう少しまともに戦いを担うようになり、戦闘能力も精神も成長していきます。
ミサトは超スゴイ人!そして実は・・・
ミサトは、物語の中ではあまり戦わず、会話も少ないですが、実は超スゴイ人です。
彼女は今生、ヒナタやカンナのお目付け役のような使命です。もし二人が不甲斐なかった場合、ミサトがどうにかするのでした。それだけの頭の良さや勇気を持ち、魔力や戦闘の潜在能力を秘めています。
ギガモン天は非常に強い戦士で、奴に真っ向から戦闘勝負を挑んだのは、実は超スゴいです!!敵がとても強いことをミサトはわかっており、しかし奇策でどうにかなると見込んでいました。
ヒナタやカンナは、ミサトが賢者のような成熟した人であることをなんとなくわかっています。だから「あなたも戦いなさいよ!」とか言いません。ミサトの自主性に任せるべきだと、なんとなくわかっています。まぁ、国から国への移動中のザコ敵との戦闘では、ミサトもそれなりに戦っています。物語の中では省いてしまっていますが。
ヒナタもカンナも、ふんわりとツッコミを入れてくれるミサトの感性が大好きです♪
そしてミサトの過去世は、ドラクエ8のミーティア姫です。
※あくまで私のラノベにおける設定であり、ドラクエの公式見解ではありません!
セナはドラクエ7のフォズ大神官の過去世
セナは、ドラクエ本編のキャラクターとの関連性を意識しています。
ドラクエ7に登場するフォズ大神官の過去世、という設定です。フォズ大神官は、童顔の女の子の神官ですね。
※あくまで私のラノベにおける設定であり、ドラクエの公式見解ではありません!
セナに自分を重ねる(私はセナに似てるかも?と感じる)小さな女の子の読者は、少なくないはずです。
あなたは、セナのように冒険をすると、セナのように不思議な体験をするかもしれません!!そして、霊能力、冒険、正義心、という感性を強く培うなら、次の人生ではフォズ大神官のような賢者になるのです( *´艸`)
ソロ・フナスキンの過去世はドラクエ4の勇者
ソロ・フナスキンは、ドラクエ4の勇者の生まれ変わりです。
ドラクエ4の勇者はとても心の優しい人で、もう戦いなんてしたくなかったのです。そして平和な国に生まれ落ち、気ままに音楽をして過ごしました。
※あくまで私のラノベにおける設定であり、ドラクエの公式見解ではありません!
象のトロデの過去世はドラクエ8のトロデ
象のトロデは、ドラクエ8に出てくるトロデの生まれ変わりです。
※あくまで私のラノベにおける設定であり、ドラクエの公式見解ではありません!
変な名前の神様たちは、七福神がモチーフになっている
メンザイ、ギガモン天、ダイコク・・・といった、東南マジマに出没する変な名前の神様たちは、七福神がモチーフになっています。
七福神は、神として古来からあがめられていますが、あのような神様は本当はいません。打ち出の小槌で金運をアップしてくれる神様など、本当はいはしないのです。七福神の実態は、大衆をそそのかす低級霊なのです。
なお、「ピエンチャンは町の名前としてどうなんだよ!」というツッコミが飛び交っていそうですが、「ビエンチャン」という首都が実際にラオスにあります(≧∇≦)それを少しモジっただけなのです。
カンナの杖は実は・・・!?
「ロクデナシな学校に貰ったロクデナシな杖」とカンナが説明していますね。
カンナはホグワーツ魔法学校に通っていました。カンナは、総合的には特待生に選ばれるほど優秀ではありませんでした。しかし彼女は、卒業論文でキレッキレなことを書いたので、特別賞として《慧眼(けいがん)の杖》を授かりました。
「我が学校に伝わる由緒正しき杖だ!」と授与式では説明されましたが、その後カンナは、先生たちが「あの杖は学校の倉庫でずっとほこりをかぶっているロクデナシの杖だ。処分できて良かったなぁ」とヒソヒソ話しているのを聞いてしまいます。
カンナは「ムキー!」と怒りたくなりましたが、本文で言っていたように、この杖のスリムなフォルムや雰囲気がなんとなく好きなので、捨てずにずっと愛用し続けたのでした。華奢な杖なのでキャシーちゃんと名付けました。
学校の先生たちは、由緒正しき杖っぽく見える《慧眼の杖》の真価を調べてみたこともあります。しかし、振りかざして特殊効果があるわけでもなく、魔法の威力が増幅するわけでもなかったので、「ガラクタだな」と思いました。
しかし、真実はそうではないのです!
《慧眼の杖》は昔、魔王を倒した偉大なパーティーが使っていた杖でした。彼女は死に際、自分の魂をこの杖に込めました。杖の精は、持ち主を見定めます。気に入った者が振るう場合には、魔法の威力をこっそり増幅させます。並の人が使っても何も起こりません。だからガラクタ扱いされます。見た目だけは立派なので、骨董屋などを行ったり来たりはします。
「慧眼」の名のとおり、深い洞察力を持つ頭の切れる人間を、杖の精は気に入ります。カンナのことを気に入ったのです。
この杖の先端にある宝石は、持ち主のことが気に入ると、その持ち主の瞳の色に徐々に変化していきます。すると、以前見たことのある人は、「おや?宝石の色が違うな。それ偽物にすり替えられてるんじゃないか!?」と言ったりします。そしてこの杖は、色々と騒ぎを起こします。慧眼のある人だけが、色が違くても本物であることがわかります。
《慧眼の杖》は魔法の威力を増幅させますし、時に持ち主に対してこっそり天啓を与えたりします。「アリアハンの街に行きなさい」などと、直感を使って耳打ちします。霊聴ではなく直感的なもので、カンナも気づいていません。
かと言って、持ち主が死なないように守る、というわけでもありません。弱かったり立ち回りが稚拙であれば、この杖を持っていても死んでしまうこともあります。カンナが強いのは、彼女自身のトータル的な実力ゆえの面が強いです。杖による啓示は、持ち主を守るためというよりも、持ち主に奉仕や何かをやらせるため、というニュアンスが強いです。
ヒナタとカンナを引き合わせたのはこの杖だった、と言えます。
素晴らしい伝説の武器なのですが、みんなにはガラクタだと思われています。
物語の中で杖の真相を描くことも考えたのですが、グダりそうなのでヤメました(笑)
ちなみに、セナが拾ったのは《ぎんのたてごと》です(≧∇≦)