えぴそーど70
一行はここから出ることにした。
シスターにあいさつを告げる。するとセナが前に出た。
セ「さいごに、おそうじのおてつだい、します」
シ「あらそう?
じゃぁこのゴミ箱のゴミを、建物の裏の焼却炉に捨ててくれる?そして焼却炉に火を入れておいて」
何を言っているんだセナは!と思ったが、約束してしまったものは仕方ないと、一行は建物の裏の焼却炉に向かった。そして火を入れる。
カ「さぁて帰りましょ」
一行はトロデに乗って、ホテルへと道を戻った。
1分も歩いた頃だった。近所の住民たちがざわついている。
男「おい!テレサハウスが燃えてるぞ!」
男「うわー!火事だー!!」
一行「え!?」
一行は振り返った!なんと、今いたテレサハウスが燃えている!!
カ「に、逃げるわよ!!!」
一行は一目散にその場から離れた!
焼却炉から、火のついた一片の紙切れが舞い、建物に引火してしまったのだった。
そのようなことは偶然に起こるのだろうか?
テ「プキュー(*◕ᴗ◕*) 」
テレナは満足そうに微笑んでいる!
思いがけず新しい仲間を加えて、一行は上機嫌で進む。
キャラが増えれば増えるほど会話の飛び交いが複雑になるので、大概にしてもらいたのだが・・・まぁ象とマスコットキャラならまだいいか。
10人ものメインキャラを常に動かし続けるマンガ家さんとか、本当に尊敬する!
ヒ「そっかぁ!こうやって仲間を100人くらいに増やしちゃえばさぁ、魔王やっつけるのもカンタンじゃね?(・∀・)」
なにぃ!変なことを言わないでくれ!
カ「そうでもないのよね。多ければいいってもんじゃないのよ」
ふぃー、ナイス反論だカンナ!
カ「大勢の軍隊を抱えても、その大半は肉壁みたいなものにしかならない・・・
結局意味がないのよ。だから勇者たちは軍隊とは違う策をとって、3人とか4人で冒険するのね。
そもそもヒナに100人もの猛者が着いてくると思う!?」
ヒ「うっ!(;'∀')カンナに着いてくるからだいじょうぶ( ´∀`)b」
カ「ついてこないわよ。私だってヒナほどじゃないけどヘソ曲がりの変わり者だからね」
ミ「あはははは!」
セ「かわいいから、ついてくる♡」セナはカンナのおっぱいに抱き着いた。
カ「ありがとう、セナ♡」カンナはセナの頭に口づけを返す。
テ「プキュー♡(*◕ᴗ◕*) 」
ヒ「えぇ!それならアタシにも着いてくるぅ( ´∀`)b」
カ「まぁ、14人くらいは?」カンナは勝ち誇った顔で言った!
ヒ「美容ですらも見下ろされているぅΣ( ̄□ ̄|||)」
テ「くぅぅぅ!( ;∀;) 」すると、テレナは何かに気づいたのか、鼻を押さえるような動作をしながらカンナの肩に移り渡った!
ヒ「なにぃぃぃΣ( ̄□ ̄|||)」
カ「きゃははは!ヒナ、早く香水ヤメなさいよ~」
ヒ「ふぅぅ。何のハナシだっけ(;'∀')」
ミ「そういえば、『東南マジマももう佳境だ』なんて話してから、ずいぶん長かったわね!」
ヒ「もうちっとだけ続くんじゃ(・∀・)と宣言してからやたらと長くなるのは、冒険の宿命なのだ」
カ「今の若い子それ知らないわよ」
タカルコを抜けても、緑の青々と茂る大地は戻ってこなかった。
完全に東南マジマは抜けたのだな、と一行は感じた。厳密な区分は知らないが。旅人たちにとって、旅の実感としての東南マジマは、「緑色の大地」である。
タカルコに似たような、枯れた黄土色の土地が続く。
緑の龍が言っていたように、緑が失われると人は妙な不安感を帯びるものだった。「食べ物が手に入らないかもしれない」「風雨をしのげる梢がないかもしれない」といった不安だ。さすらいは難易度を増していくように感じられた。
トロデは殺風景な風景でもめげずに力強く歩き続けたが、一行は「何か目的地が欲しい」と感じた。
立ち寄った小さな村で、「何か目標になる場所はないかな?」と尋ねてみる。
すると、
男「目標だって?それならバーミヤンを目指せばいいさ。
じゃぁな。良い旅しろよ!」男はそそくさと行ってしまった。
ヒ「この期に及んでファミレス!?Σ(゚□゚︎`)
そんなのモチベーションにならないよぉ~」
カ「えぇ?ファミレスのことじゃないでしょう。
ミーさん、知ってるんじゃないの?」
ミ「おあいにくさま。ここから西は私にも未知だわ。
ファミレスのことではない気がするけど・・・」
ヒ「いやファミレスであってほしい!!(+o+)」
カ「どっちなのよ!」
ヒ「だってこの辺、ビリヤニとナンばっかりなんだもん(ノД`)・゜・。
ハンバーグが食べたいよう!お寿司が食べたいよう!」
カ「ハンバーグもお寿司もバーミヤンには無い気がするけど?」
長い旅をするなら、食べものへのこだわりは手放すことだ。これは重要なメッセージである。