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エピソード144『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』

  • 執筆者の写真: ・
  • 2024年5月2日
  • 読了時間: 2分

エピソード144


ヒョォォォォォーーー!!

強い風が吹く空の上だ!

屋上もかなり広く、地面を見下ろして足がすくむようなことはない。それこそビルの屋上にいるようである。

遥かな眺めは美しいが、それに浸っている暇はない。

屋上の真ん中には、立派な石碑があった。

これは何だろう?

キキは、奇妙な文字を読み始めた。


キ「どれどれ?


 東の者は西を目指し、西の者は東を目指し、

 北の者は南を目指し、南の者は北を目指し、

 山の者は海を目指し、海の者は山を目指し

 都会の者は田舎を目指し、田舎の者は都会を目指し、

 そして、

 旅人はどこにも囚われない。そのときようやく、真の自由だ。


ですってぇ~♪」

ア「何にも囚われない者だけが、ここまで来れるってことかな」

4人は感慨に耽りながら石碑を眺めていた。



そのとき・・・!


ボボーン!

またてっぺんの茂みが爆発した!やはり一行の存在を気にして攻撃してきている感がある。

一行は何事かと、屋上の縁(ヘリ)まで駆け寄る。


すると!


なんと、樹の下から無数の軍勢がこちらに飛び上がってくる!!

ア「何者だ!!」

一行は目を凝らす!

一人の大きな者。それが無数の小さな者を従えている。

小さな者は、宗教画に出てくる赤子の天使たちのように見える。

大きな者は・・・


なんと・・・!

な・ゆ「あのときの大天使だ!!!」

崑崙の森でゆなに《メラ》の魔法を授けていった大天使だ!

キ「えぇ!?」


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