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エピソード150『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』

エピソード150


樹上は乱戦となった。

アミンはオノを振るい、ムチを振り回して戦った。

ななは《メラ》を放ち、コテで相手にカウンターダメージを喰らわせつつも、《スクルト》で味方の守備力を上げ保った。

ゆなは《バギマ》を活用し大勢の魔物に一挙にジャブを喰らわす。または足止めする。

キキは最後方で戦況を見つめながら、ピンチの仲間をかばいつつ攻撃をした。


ア「はぁ、はぁ、はぁ」

アミンはゆなと背中合わせに間を置いた。

ア「魔物が、減らないぞ!?」

ゆ「あれを見て!」

なんと、フロアの一角には黒い禍々しい炎のようなものが渦巻いている。

なんと、魔物が倒されてもそこから新たに魔物が送りだされているのだった!

魔物たちは地上から上ってきたのではなく、異界から送り込まれている!

キ「消耗戦では押し切られるわ!

 どうすれば・・・?

 せめて大将をやっつけられれば・・・!」


キキは大きく動いた。

キ「ラミアス!邪魔を許して!

 ヤツの魔法だけでも封じさせて!!

 なな!ラミアスの回復を!《ホイミ》を20回ぐらい!」

キキはそう言うと、アークデーモンの前に立ちはだかった。

キ「ふっふっふ。あなたが悪の親玉には見えないわ」

ア「ほう。なぜだ?」

キ「あまり強そうではないもの!」


ラ「あの子は何をべらべらしゃべっているんだ?」

「あ、時間を稼いでいるんだ!」とななは察した。が口にはしなかった。

ななは懸命にラミアスの手当てをする。

ラミアスはななを眺めて、そして妙なことに気づいた。

ラ「君・・・

 その左手のコテだが、私はそれをどこかで見たことがあるような・・・」

な「えっ!」

これは店で買ったものではない。ななは焦った。

な「あ、あのうぅ(汗)

 も、も、森で拾ったんですぅ(汗)」

懸命に繕った。しかし大きな作り話は出来ないのだった。

ラ「森で?

 どこの森だ!」

な「ご、ごめんなさい!」

怒られてしまうような気がした。しかし咄嗟に嘘をつけない。

な「あ、あの、たしか、コンロンという森で・・・」


キ「《マホトーン》!!」

キキはようやくアークデーモンの魔法を封じた!


ラ「・・・なに!?

 それは稽古場にあった甲冑の一部か!?」

な「そ、そうですぅ(汗)」

ラ「なんという巡り合わせだ!!

 それは、私が昔使っていた鎧だ!!!」

な「えぇぇぇ!!!

 あの鎧の持ち主さん!?」

ななは驚き、そして感動する!

な「あ、でも!

 ご、ごめんなさい!ごめんなさい!!」

ななは冷や汗が噴き出して動転する!!

ラ「いいや、怒ってなどいないのだ!

 この奇跡の巡り合わせに私は感動している!!」

な「お、怒っていないの?」

ラ「怒っていないとも!それは私が捨てたもの。

 それを拾った者とこうして巡り逢ったことに、感動している!!」

そこへキキが跳んできた。

キ「・・・でも感動してる場合じゃないんですぅ!

 あとはよろしくぅぅ!!《バイキルト》!」


キキはラミアスに《バイキルト》をかけた!ラミアスのこうげき力が上がった!

アークデーモンの魔法を封じ、ラミアスは《バイキルト》がかかった。

しかし、ラミアスはアークデーモンを押し切ることが出来ないのだった。

ラ「くぅぅぅ!

 はぁ、はぁ、はぁ、」

すさまじくタフなラミアスは、まだ闘志を失わないが・・・

キ「どうなってるの・・・?」

ア「くっくっく。悪いね。

 『偵察隊』ってのは、敵を瞬殺しては二流なんだよ。

 ファウルで10球粘ることは、時にホームランより価値がある」

ラ「!!

 本気を出していなかったというのか!?」

ラミアスは青ざめる。

キ「やっぱり加勢するわ!」

キキは堪らずラミアスに駆け寄る!

ア「おっとっと。それはそれで困る。

 おめぇは怖い魔法使いだろう。厄介だ」

そう言うと、アークデーモンは大きく息を吸い込み、奇妙なガスを吐き出した!

キ「これは・・・!

 まさか、《黒い霧》!?」

戦場全体が、魔法を封じられた!

ア「くっくっく。おあいこだ」

つまり、キキの魔法も封じられてしまった!!


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