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エピソード151『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』

エピソード151


あちこちで、魔法が発動しないことに戸惑いの声が上がっている!

キ「みんな!魔法が封じられたわ!!」

な「えぇー!?」

ゆ「やっぱり!」

ア「どうすんだよ!!」

ラ「君たちは、魔法で戦うパーティだろう?」

キ「どちらかと言えばね(汗)」

ラ「ぬぅぅぅ。

 ・・・よし。わかった!」

ラミアスは何かを思いついたらしい。



ラ「アミン!少し隙を作れるか!」

ラミアスはアミンに、アークデーモンの足止めを請うた。

ア「わかった!」とアミンは答え、アークデーモンに近づきつつも、こっそりキキに目配せをした。

キキはそれを見逃さなかった。

「僕が足止めをしているフリをして、キキも足止めに加勢してくれ」と伝えたかった。

そしてそれは伝わっていた。二人の以心伝心は凄まじかった!

アークデーモンはラミアスの姿に気を配りつつ、アミンに構えを向けた。

ア「うぉぉぉぉ!」アミンは大げさな声を上げて、アークデーモンに斬りかかる!

アークデーモンの注意がアミンに注がれた。

今だ!キキはどこかの魔物が捨てたヤリを咄嗟に拾いあげると、アークデーモンの背後から敵の延髄をピンポイントで突き刺した!

ア「うぐぅ!!」

さすがの怪物も、急所を不意打ちされれば少々の動揺は生じた!

すると!

ラ「うぉぉぉぉぉ!!!」

その隙にラミアスは、アークデーモンの正面に、懐まで入り込んだ!

そして、敵のこめかみに両手の指を突き刺す!!

ラ「うぉぉぉぉ!!!」

魔力のような煌めきがラミアスの体に漲っていく!

ア「ま、魔法は、使えないよ!!」

ラ「うぉぉぉぉ!!!」

エネルギーの沸騰はまだ膨らんでいく!!

ラ「これは魔力を使わない魔法。

 アミン、心優しきその仲間、さらばだ。 

 あとは頼んだ!

 《メガンテ》!!!」


ドゴォォォォ―――ン!!!!!


アークデーモンの頭上からすさまじい爆発が起こった!

アミンもキキも衝撃派で吹き飛ばされる!


爆風が収まる・・・


なんと、アークデーモンは木っ端みじんに消滅した!!!


しかし・・・


ラミアスの姿もそこにはなかった・・・!!!


ア「どうなったの!!??」


キキは、目を背けて静かに言った。

キ「《メガンテ》・・・。自爆の魔法よ。

 マジックパワーではなく生命力を爆発力に変えて撃つ、禁断の秘儀・・・」

ア「ラミアス―――――!!!」


アークデーモンが消滅すると、奴の放った《黒い霧》も消滅した。魔法が使えるように戻ったのだ。

そして将軍を失い、敵の軍勢は怯み始めた。

キキは両手に魔力を集中させる。

キ「みんな伏せて!

 《イオラ》ぁ!」

キキは《イオラ》を連弾で放った!

魔物たちはほぼ壊滅した。残りも虫の息だ。

あの禍々しい黒いものから、新たな追っ手はやってこない・・・。


一行はしばしの休息を得るのだった。

これですべてが終わったとは思えないが、少しは休止が必要だ。

アミンの周りに皆が集まってくる。

ア「ラミアス―!!」

アミンは拳を地面に打ち付け、悔しがりながら泣いている。せっかく出会えた同族が、出会ったそばから散っていった。それは悲しいに決まっている。

しかし、キキは厳しかった。

キ「アミン。涙を拭いて。

 泣いていたら、感情的になったら、ここから先へは進めないの。

 感情的になったら、間違いなくその乱れを突かれてやられる」

ア「わかってる。わかってるけど・・・」

アミンはまだ、わかりきってはいないのだった。

キ「知ってる?アミン。わたしは知ってるの。

 ラミアスみたいな真の英雄は、死ぬ覚悟が常にあるのよ。

 そして、自分の自己犠牲に仲間が悲しむのは嫌なの。

 自分の死を活かしてほしい。それだけを願っているの」

アミンは必至に涙を止める。


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