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エピソード152『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』

  • 執筆者の写真: ・
  • 2024年8月1日
  • 読了時間: 2分

エピソード152

アミンは何かを思い出した。

ア「そういえば、ななもラミアスと何かしゃべってたな?」

な「あ、うん!えーっと・・・」

ラミアスがこのコテの所持者だと話したら、アミンはなおさら切なくなるだろうと察した。

な「がんばって戦いなさい!って、アドバイスもらったの」

ななは懸命に嘘を付いた。

その秘密は、ななの心の中の宝箱に仕舞っておけばよいのだ。

それは、彼女の旅のドラマであれば充分なのだ。


また、ななは、ラミアスという凄まじい英雄の鎧の一部を身にまとったことで、彼のチカラの一部をも分けてもらえたような気持ちになった。今、ななは戦闘が怖くない。

形見というのは、ただの物ではないのだ。

それは人の感情を様々に動かすし、人の行動を変えるチカラを持っている。



そのとき・・・


バリバリバリバリバリ・・・!!

あの禍々しい黒い塊が大きな音を立てている。そして、大きな怪物がその奥からこちらの世界にくぐり抜けようとしている!



ア「あ、悪の親玉か・・・!」

一行がその全貌を眺めつつ茫然と立ち尽くしていると・・・


キ「きゃぁーー!!」

キキが悲鳴をあげている!3人は振り返った!


なんと、キキが別の魔物に捕えられている!

大きな怪物の登場シーンに見入っている隙を、巧みに突かれたのだ。


?「はっはっは!あっけなかったな。

 奇襲作戦成功だ。

 その妖精の小娘は厄介。

 我に見とれている隙に捕えさせてもらったぞ」


別の魔物はキキを木に括りつけてしまった。

キ「コンニャロー!」キキはじたばたと足掻いている。


エビルプリースト
エビルプリースト

エ「我が名はエビルプリースト。

 魔王と呼びたいならそれも良いだろう。

 我は人間を憎み、滅ぼさんとするもの。焦ってはいないがね。はっはっは。

 少々外が騒がしいのでな。堪らず出てくることにした」


キ「何よ!これまでずっと引きこもってたくせに!

 昔っから引きこもりでずっとドラクエでもやってたんでしょ!

 この弱虫!!」キキは拘束されたままで吠えた!

ア「魔王にすら動じないのか、この人は(汗)」

な「なんか勝てそうな気がするー(汗)」

ゆ「はっ!キキちゃんはきっとわざと余裕しゃくしゃくなフリをしてるんだわ!

  この戦いに私たちが絶望しないために・・・!」


エ「ひ、引きこもりではない」

ア「なんか動揺してんぞ(汗)」

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