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エピソード155『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』

エピソード155


エ「ぬぅぅぅ!」

エビルプリーストは両手を勢いよく前に突き出した!

なんと10本の指の爪がムチのように伸びて4人に襲いかかってくる!

「うわっ!」

エ「はっはっは。

 我れが直接戦ったってよいのだよ。

 そこいらの冒険者になど負けはせんさ。

 しかし、それぞれにやりたいことがあるものだ。それを見守るのも我の役目。

 それに、世界のことも気にかけなければならん。ああ忙しい」

エビルプリーストは《バギクロス》を唱えた!

追い打ちをかけるように無数の風の刃が4人を襲い掛かった!


エ「貴様らばかりにも構ってはおれん。

 シルヴァヌスは世界に散らばせると厄介だからな」

そうつぶやくと、再び禍々しい穴から多数の魔物を召喚した。これまでよりも多くの魔物が、ずらずらと這い出てくる。

エ「逃げたシルヴァヌスを追え。まだ山の外側には出ておるまい」

エビルプリーストが指令を出すと、魔物たちはキキの開けた頭上の穴から素早く飛び出した!

ア「まずいぞ!

 数や範囲を広げられちまうとこっちが不利だ!」



キ「さぁてどうやって戦おうかなぁ。

 私はね、極力なら戦いたくないの。ぼかすかやるのは嫌いよ。

 『戦う』のではな『滅する』ために、ななたちに力を貸したつもり」

エ「軍勢の前におぬし一人で何が出来る!

 虚勢を張るなど勇者らしくないぞ。はっはっは」

キ「勇者じゃないわ。勇者はスポーツの得意な男子たちの役目。

 でも男子たちはスポーツばっかで人助けしないから、私が出動することにしたワケ。

 勇者じゃないから、勇者と同じことは出来ないの。

 でもね、マネっこなら出来るのよ。

 あっさりと終わらしてしまうけれど、それでもよくて?」

エビルプリーストは内心でたじろぐ。

必殺の爪を、今度は右手の5本まとめてキキへと放った!

しかしキキは高速の鋼鉄の爪をも瞬時に見切り、爪の束を掴みとると、そのままムチを振るうようにエビルプリーストの巨体を投げ飛ばした!4メートルもある巨人を!

ビダ――ン!!

エビルプリーストは尻もちをついて、体にもプライドにもダメージを受ける!

エ「な、なんだと!

 貴様、魔法使いではなかったのか!?

キ「へへん。誰も魔法使いだなんて名乗った覚えはないわよ。

 いつも魔法を使ってたってだけ。

 格闘技が苦手なんて、いつ言ったっけ?」

キキは格闘技や剣技にも長けるのだった!


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