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エピソード26『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』

エピソード26

ア「入るよ?」アミンは物おじせずにテントのすだれをくぐる。

西「ハーオ。旅人が来ていると聞いている」

ア「《やくそう》を2~3追加したいんだ。ある?」

西「《やくそう》を売るのは私の仕事ではない。それは道具屋へあたってくれ」

ア「そうか。じゃぁあなたに用はないみたい」

ハ「待てよ!

 なんか、シャーマンに魔法を教われるかもとか言ってなかったか?」

ゆ「そうだけど・・・」

西「いかにも。私は魔法を得意としておる。

 キラーパンサーの討伐も請け負うが、魔法の儀式も可能だぞ。

 うむむむむ。そこの戦士の少年。おぬしはすごいチカラを秘めておるな。

 もっともっと強い戦士になりたいと、志しているのであろう?」

ハ「え?オレ?強い戦士になれるのか?」

西「もちろん。すさまじいチカラを秘めておる。

  そんなおぬしに打ってつけの魔法もある。

  《バイキルト》だ。攻撃力が2倍になる!まるで別人のごとくだ!

ハ「すげぇ!オレ、《バイキルト》覚えられんの!?」

ゆ「え、でもハヤトは・・・」

ア「ゆな口を挟むな。最後まで話を聞こう」

西「まぁそう焦るな。

 《バイキルト》は素晴らしい呪文。この世の秘儀!

 おぬしは素晴らしい素質を秘めているが、イニシエーションが失敗することもある。ごく稀だがな。

 まぁあれだ。仮に失敗した場合だが、お布施は半額でよい」

ア「お金とるってこと?」

西「当然だ。余所者ならば特にな。そういうものだろう」

ゆ「ごめんなさい私たち、お金が・・・」

ア「いや!」アミンは素早くゆなを制した。

ア「お布施は幾らなの?」

西「普通は1000ゴールドだが、よしみのドワーフがいることだし、特別に500ゴールドにマケてやろう」

ア「失敗しちゃった場合は?」

西「そうだな。250ゴールドだけくれればいい」

ア「そうか。ハヤト!やってもらったらいいんじゃない?」

ハ「え、いいのか?やったぁ!!」

ア「みんな、余計なおしゃべりをするなよ?

 静かにしててあげないとね」


西のシャーマンはテントの外に出ると、地面に魔法陣を描いた。

その真ん中にハヤトを座らせると、何やら儀式を始めた!

西「△§ΦБζщΖ・・・」

ハ「ドキドキ!」

西「むーん。はっ!!」


しかし、なにもおこらなかった!


西「うーむ残念。儀式は惜しくも失敗だったようだ」

ハ「えぇー!!マジかよ!?」

西「おぬしは少し、心が昂ぶりすぎていたな」

ハ「なに?オレのせいなのか?

 ちょっともう1回やってくれよ!」

西「何度やっても同じだ。

 もう一度払うか?料金を」

ア「ハヤト!もう諦めてくれ!

 西のシャーマンさん。そのお金の件なんだけど・・・

 僕ら一文無しでさ。今払えないんだ。

 外で魔物倒して稼いでくるから、ちょっと待っててくれる?」

西「なに!?金を持っていないのか?

 宝石のままでもよい。換金は特別に、私が自分でやってやろう」

ア「その宝石もないんだよ。だからモンスター倒してくるから」

西「むむぅ。そうか。

 仕方がない。では日没までは待ってやろう」

ア「そっか!ありがとう!!」

さぁ行こう!とアミンは3人の背中を強引に叩き、里の出口へとそそくさと向かった。


ア「はぁあ疲れた」

ゆ「なんか展開が早すぎだわ!」

な「もう少しテントの中とか見てみたかったなぁ。男の人も三つ編みして、なんか面白かったよ♪」

ア「もう!呑気なもんだなぁ!

 この集落で学習すべきことは何か、わかった?」

ハ「酒は危ない!って言いたいんだろ?」

ゆ「マリハナが危険だってこと?」

な「うーん。なんだか怪しい?」

ア「そう。シャーマンなんてみんな怪しいってことだ。

  損失が微宝石80個で済んだのが、不幸中の幸いだよ」

な「じゃぁ、とりあえず魔物倒してお金返さなきゃね(汗)」

ア「いいや。お金なんか返さずに、このまま永遠にホぺから離れるんだ」


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