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エピソード28『世界樹 -妖精さんを仲間にするには?-』

エピソード28


4人は手頃な食堂を探し、腹ごしらえをした。

ア「緩衝帯を経て・・・その先に国境があるのかなぁ」

な「じゃぁもっと北に行くってことだぁ!」

ハ「早く大きな街に行こうぜ!なんかカッコいい武器が欲しい・・・

 じゃねぇよ!

 ぜいたくは言わねぇ!この町でなんかまともな武器を買うぞ!」

ア「買えるかなぁ?こんなはした金で」

ハ「買う!宵越しのカネが無くなったって買う!」

な「それはだめぇ」

ゆなは一人、上の空で窓の外を見ていた。


食事を終えた4人は、武器屋を探す。

人混みをかき分け、しばしウロウロすると、老舗らしい武器屋を1つ見つけた。

ハ「よう!何か武器を見せてくれよ」

武「おう。見ない顔だな。

 こんなのどうだ?最近入ったヤツだ」

武器屋のおやじはハヤトに、立派な《はじゃのつるぎ》を見せた。

ハ「おぉーかっこいい!幾らだ?」

武「3000ゴールドだ。言っとくが、これ以上はマケねぇぜ」

ハ「高すぎるよ!」

武「はぁ?3000を持ってねぇってことはねぇだろ!」

ハ「あ、いや、ホラ・・・俺は身軽なカンジの剣士だからさ、なんかこう・・・細いヤリみたいの、ないの?」

武「《てつのやり》ならあるぞ。ホレ。800ゴールドだ」

ハ「た、たかい!!」

ドワーフの里とは物価感覚があまりにも違いすぎる。

ア「諦めよう。武器はまたどっかで手に入るよ」アミンはハヤトの肩を叩いた。

ハ「ちぇっ!」


物色を終え、宿へと引き返す。

な「うん?」ななは不意に、後ろを振り返った。

ゆ「どうしたの?」

な「今だれか、わたしを呼んだ?」

ゆ「呼ばないでしょ!」

ハ「オマエを知ってるヤツなんてこの汚ねぇ町に誰もいやしねぇよ!」

な「そっかぁ(汗)」ななは頭をかいた。

確かにヘンな感覚がしたが、ななはすぐにそれを忘れてしまった。


宿に戻り、4人は早々に眠りについた。毎日とてもくたびれている。

夜半、ハヤトは小便がしたくて目が覚めた。

ハ「なにーーーー!?」急に大声を上げた!

3人は何事かと飛び起きた!

「どうしたの!?」

入口に立てかけておいたはずの、《はやぶさの剣(偽)》が無いのである!

ハ「誰だよ持ってったの!」

ゆ「誰も持ってかないわよ(汗)」

一行は手分けして棒切れを探すと、なんと宿の外、外灯の明かりの下に放り投げられていた。

な「盗っ人がいるとか言ってたね?」

そうだ。何やらそういう噂があった。


早朝。

ゆなは、朝食の時間よりもちょっと早く、もう起きていた。

そして、バルコニーに出て瞑想をしていた。

自分は魔法使いの一員になったのだ。瞑想をして魔力を高める努力をすべきだと、ゆなは考えた。

そのときだった。

?「お嬢さん。お嬢さん」

ゆ「え!?」ゆなは周りをキョロキョロ見渡した。

?「お嬢さん。聞こえてるはいるでしょ?」

ゆ「だ、誰!?」ゆなは大声を出した。

すると、男子部屋で瞑想をしていたアミンがそれに気づき、何事かと駆け付けた!

ゆ「だ、誰かいる!」

ア「誰もいないよ?」早朝の町はまだ静かだ。バルコニーにいれば明白だし、そこから走り去る影があればそれもすぐにわかる。

ゆ「声がしたの!お嬢さんって」

ア「・・・!もしや?」

アミンは少し精神集中をした。すると・・・

ゆなの後ろに身を隠してオドオドする、小さなエルフ妖精の姿を見つけるのだった。

ア「君か!」

エ「ご、ごめんなさい~」

小さなエルフは、くっきりと姿を現した。


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